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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米株高好感も欧州通貨安でドル買い

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12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米株式市場の強気相場継続が見込まれるなか、リスクオンのドル売りが先行する見通し。ただ、ユーロやポンドは引き続き売られやすく、ドル選好地合いに振れそうだ。

来月の米大統領選をにらみ、トランプ政権と野党・民主党との間で新型コロナウイルス向けの追加経済対策の規模をめぐりせめぎ合いが激化している。政権側は1.8兆ドルに拡大し民主党の2.2兆ドルに歩み寄る姿勢をみせ、前週末のNY株式市場は堅調地合いとなった。それを受けリスク選好ムードが広がり、欧州通貨やオセアニア通貨は対ドルで強含んでいる。週明けアジア市場はそうした流れを受け継ぎ、主要通貨は対ドルで底堅く推移。また、9日に続き人民元高の影響から、ドル安基調が鮮明になっているようだ。

この後の海外市場は米国市場がコロンブスデーに伴う債券市場などの休場で、薄商いが予想される。米株式先物の堅調地合いで今晩の株高が観測されるため、ドルは前週末同様にリスクオンの売りが先行する見通し。ただ、欧州通貨が引き続き売られれば、ドルは下げづらいだろう。欧州中銀(ECB)当局者は実質ゼロ金利の米連邦準備制度理事会(FRB)に追随する姿勢を示し、ユーロ買いは後退しよう。英国が欧州連合(EU)との通商協議で設定した交渉期限に迫りポンドも買いは入りづらく、ドル選好の流れは変わらないだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・01:00 ベイリー英中銀総裁討論会出席
・米コロンブスデー(米国株式市場は通常取引)



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