2020年は新型コロナショックによる激動の1年となりました。昨年を振り返り、2021年の相場予測をしていきたいと思います。株式市場では上昇が継続して、日経平均株価は3万円の大台を超えてくるでしょう。(『投資家k.kメルマガ「勝ち続ける投資家の思考」』)
※本記事は有料メルマガ『投資家k.kメルマガ「勝ち続ける投資家の思考」』2021年1月1日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に購読をどうぞ。
プロフィール:投資家k.k
2008年国内大手証券会社入社、超富裕層・未上場法人の資金運用を行う業務に従事する。2016年IFAに独立。同会社の経営に参画。2019年より専業投資家へ。日本の金融リテラシー向上に貢献すべく金融教育に重点を置き活動。
株式相場「歴史的高値」の理由
2020年は新型コロナショックによる激動の1年となりました。昨年を振り返り、2021年の相場予測をしていきたいと思います。
日経平均株価は、年初2万4,000円台から2月末の新型コロナショックにより安値1万6,358円まで約1か月の間に8,000円近く急落しました。その後、4月から急回復して年末には2万6,000円の大台を回復し、約29年ぶりの高値水準まで上昇するというハイボラティリティかつ予想しづらいマーケットだったのではないでしょうか。
私は、新型コロナショック後の株価が急落していた当時からSNSや株式セミナーで株価の大きな反転が訪れることをお話してきました。
株式相場が歴史的高値まで上昇した理由は様々ありますが、最も重要だったポイントとしては、今回の新型コロナショックという危機では誰も悪者がおらず、「新型コロナウイルス」という未知の新型ウイルスから人命・経済を守るという認識で、世界各国が完全に一致していたことにあると思います。
ワクチン・治療薬の開発、大幅な財政出動による経済対策、各中央銀行による金融政策を各国足並みを揃え協調して行いました。
日米の金融政策・財政出動について簡単に整理していきます。
<日本>
・2020年3月16日
日銀金融政策決定会合で追加緩和を決定
それまでは年6兆円としていた上場投資信託ETFの購入目標を年12兆円に倍増。社債・CPの買い入れ枠も拡充して企業の資金繰り支援を万全に。
・2020年4月6日
日本政府は新型コロナウイルス感染対策への対応として、108兆円規模の経済対策を実施すると表明。
・2020年4月27日
日銀金融政策決定会合で追加緩和を決定
国債の買い入れ枠の上限を撤廃して、事実上無制限の国債買い入れに!社債・CPの買い入れ枠も合計20兆円と従来の3倍近くに増やす。
<アメリカ>
・2020年3月23日
FRB、量的緩和を無制限に 資金供給を大幅拡大
国債やMBS不動産担保証券の買い入れを無制限にした。
・2020年4月24日
トランプ 52兆円規模の支援策に署名
・2020年12月21日
総額9000億ドル(約93兆円)規模の追加経済対策を可決
新型コロナ財政措置は計4兆ドル(約440兆円)。
かつてない規模で世界が、金融緩和と財政出動を行い市場に資金をばらまいているために、あらゆる金融商品の価格が上昇しております。
2021年、日経平均は3万円の大台を超える可能性十分
直近ではビットコインも過去最高値を更新しましたが、このことからも金融市場に流れ込む資金の勢いを感じます。
米国では新型コロナワクチンの接種が開始していますが、世界的に感染拡大は続いているため、経済の面で考えた際に金融緩和や経済対策は今後も続けていくでしょう。
それにより2021年の株式市場では上昇が継続して日経平均株価は3万円の大台を超えてくるでしょう。
2020年は安倍首相の突然の辞任が衝撃的な出来事でしたが、菅新首相になり新たな政策が次々に策定されております。
『投資家k.kメルマガ「勝ち続ける投資家の思考」』(2021年1月1日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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