先週末1月29日(金)の日本市場 振り返り
日経平均株価:2万7,663 -534(-1.89%)
TOPIX:1,808.78 -30.07(-1.64%)
マザーズ:1,208.96- 24.30(-1.97%)
1月29日(金)日本のマーケットは、日経平均株価は大幅に続落し、2万7,663円534円安で取引を終えました。
1日の下落幅は約半年ぶりの大きさとなりました。朝方は前日決算発表を行い好決算だった半導体セクターに買いが先行しましたが、米ネット証券大手のロビンフッドが急騰していた銘柄への取引制限を緩和すると発表しました。個人投資家による投機的な売買の影響で再びボラティリティー(変動率)が高まるとの警戒感からリスク回避が鮮明になりました。
米株価指数先物が下落し、投資家心理を下向かせました。米国の時間外取引でゲームストップ株(GME)が6割高と急騰しており、異常な値動きに対する警戒感と、空売りヘッジファンド勢のさらなる損失拡大からの優良株のロング解消といった相場のさらなる下押しを警戒した売りが継続して起こり、日本株にも悪影響が出てしまいました。
東証1部の売買代金は3兆2329億円と大商いでした。
直近の日米主要指数の推移
<日経平均>
1.8 28,139+648(+2.36%)
1.11 休場
1.12 28,164+25(+0.09%)
1.13 28,456+292円(+1.04%)
1.14 28,698+241円(+0.85%)
1.15 28,519-179円(-0.62%)
1.18 28,242-276(-0.97%)
1.19 28,633+391(+1.39%)
1.20 28,523-110(-0.38%)
1.21 28,756+233(+0.82%)
1.22 28,631-125(-0.44%)
1.25 28,822+190(+0.67%)
1.26 28,546-276(-0.96%)
1.27 28,635+89(+0.31%)
1.28 28,197-437(-1.53%)
1.29 27,663-534(-1.89%)
<TOPIX>
1.8 1854.94+28.64(+1.57%)
1.11 休場
1.12 1857.94+3.00(+0.16%)
1.13 1864.40+6.46(+0.35%)
1.14 1873.28+8.88(+0.48%)
1.15 1856.61-16.67(-0.89%)
1.18 1845.49-11.12(-0.60%)
1.19 1855.84+10.35(+0.56%)
1.20 1849.58-6.26(-0.34%)
1.21 1860.64+11.06(+0.60%)
1.22 1856.64-4.00(-0.21%)
1.25 1862.00+5.36(+0.29%)
1.26 1848.00-14.00(-0.75%)
1.27 1860.07+12.07(+0.65%)
1.28 1838.85-21.22(-1.14%)
1.29 1808.78-30.07(-1.64%)
<マザーズ>
1.8 1235.64+21.24(+1.75%)
1.11 休場
1.12 1228.08-7.56(-0.61%)
1.13 1238.76+10.68(+0.87%)
1.14 1207.54-31.22(-2.52%)
1.15 1217.51+9.97(+0.83%)
1.18 1236.51+19.00(+1.56%)
1.19 1235.92-0.59(-0.05%)
1.20 1237.73+1.81(+0.15%)
1.21 1283.85+46.12(+3.73%)
1.22 1292.11+8.26(+0.64%)
1.25 1301.12+9.01(+0.70%)
1.26 1270.50-30.62(-2.35%)
1.27 1275.83+5.33(+0.42%)
1.28 1233.26-42.57(-3.34%)
1.29 1208.96-24.30(-1.97%)
<米ダウ>
1.7 31,041+211(+0.69%)
1.8 31,097+56(+0.18%)
1.11 31,008-89(-0.29%)
1.12 31,068+60(+0.19%)
1.13 31,060-8(-0.03%)
1.14 30,991-68(-0.22%)
1.15 30,814-177(-0.57%)
1.18 休場
1.19 30,930+116(+0.38%)
1.20 31,188+257(+0.83%)
1.21 31,176-12.37(-0.04%)
1.22 30,996-179(-0.57%)
1.25 30,960-36(-0.12%)
1.26 30,937-22(-0.07%)
1.27 30,303-633(-2.05%)
1.28 30,603+300(+0.99%)
1.29 29,982-620(-2.03%)
<ナスダック>
1.7 13,067+326(+2.56%)
1.8 13,201+134(+1.03%)
1.11 13,036-165(-1.25%)
1.12 13072+36(+0.28%)
1.13 13,128+56(+0.43%)
1.14 13,112-16(-0.12%)
1.15 12,998-114(-0.87%)
1.18 休場
1.19 13,197+198(+1.53%)
1.20 13,457+260(+1.97%)
1.21 13,530+73(+0.55%)
1.22 13,543+12(+0.09%)
1.25 13,635+92(+0.69%)
1.26 13,626-9(-0.07%)
1.27 13,270-355(-2.61%)
1.28 13,337+66(+0.50%)
1.29 13,070-266(-2.00%)
<S&P500>
1.7 3803.78+55.64(+1.48%)
1.8 3824.68+20.89(+0.55%)
1.11 3800.70-23.98(-0.63%)
1.12 3799.86-0.84(-0.02%)
1.13 3811.30+10.11(+0.27%)
1.14 3797.90-11.94(-0.31%)
1.15 3768.25-27.29(-0.72%)
1.18 休場
1.19 3798.56+30.31(+0.80%)
1.20 3850.39+51.48(+1.36%)
1.21 3852.80+0.95(+0.02%)
1.22 3841.47-11.60(-0.30%)
1.25 3856.14+14.67(+0.38%)
1.26 3850.30-5.06(-0.13%)
1.27 3753.20-96.42(-2.50%)
1.28 3784.72+33.95(+0.91%)
1.29 3714.24-73.14(-1.93%)
NY市場について
1月29日(金)のNY株式市場は、ダウは大幅に反落し2万9,982-620と昨年12月14日以来1ヶ月半ぶりに3万ドルを下回って取引を終えました。
米ネット証券大手のロビンフッドが29日に価格変動の激しい銘柄に対する取引制限を緩和し、個人投資家による投機的な取引が市場の混乱を招くとの警戒感から幅広い銘柄に売りが優勢となりました。
ゲームストップは68%高、AMCエンターテイメントは54%高しました。これら銘柄に空売りをしていた複数のヘッジファンドが損失確定の買戻しを迫られ、損失を埋めるため保有する主力株に換金売りを出したとの観測が広がり売りが売りを呼ぶ展開になりました。
VIX指数は前日比約10%高い33.09で終わっており、不安心理の高まっているとされる20を超えて推移しております。
今週の主な予定
1月31日(日)
・中国 製造業PMI 10:30
2月1日(月)
・日本 決算→ローム、京セラ、任天堂、みずほ、日本航空
・米国 製造業PMI 23:45
・米国 ISM製造業景況指数 24:00
2月2日(火)
・日本 決算→三菱電機、パナソニック、デンソー、三井住友FG
・米国 決算→ファイザー、グーグル、アマゾン
2月3日(水)
・日本 決算→ソニー、丸紅、三井物産、三菱商事
・米国 決算→クアルコム
・米国 MBA住宅ローン申請指数 21:00
・米国 ADP雇用統計 22:15
2月4日(木)
・日本 決算→武田薬品工業、三菱重工業、川崎重工業、マツダ、ニコン、伊藤忠商事、住友商事、三菱UFJ FG
・米国 決算→フォードモーター
・米国 新規失業保険申請件数 22:30
・米国 耐久剤受注 24:00
・米国 製造業受注指数 24:00
2月5日(金)
・日本 IPO → QDレーザ(6613)!!!
・米国 雇用統計 22:30
・米国 貿易収支 22:30
(※筆者注:以下、先週のものも残しておきますので、新規購読の方は目を通して下さい。
<今週(※注:1/25~)のマーケットについて>
今週は、なんといっても決算に注目の集まる1週間だと思います。本日の日本電産を皮切りに、続々と主力企業の決算発表が始まります。相場を占ううえでも注目しているのが、25日(月)日本電産、27日(水)信越化学、28日(木)東京エレクトロン、29日(金)コマツ・キーエンスです。アメリカでは26日(火)AMDや27日(水)アップルに注目しております。両者とも好決算の期待から連日上昇しているため、決算の数字ももちろんですが、株価の反応やセクター全体の動きを注目してみていきたいと思います。
今週(2/1~)のマーケットについて
先週は、私が最も警戒していた半導体セクターの決算発表で好決算にも関わらず波乱が起こってしまいました。
米ロビンフッド・ゲームストップ株など外部要因も受けましたが、昨年から株式相場の牽引役だった半導体セクターにいったんの調整が起こりました。
ただ、半導体セクターは今後も5G・EVの普及から需要拡大が続くセクターなので、決算が出切ったところで相場全体が落ち着けば再度上昇に転じると考えております。
今週も日米共に主力企業の決算発表が控えており、積極的にリスクを取りに行く場面ではないかと思いますので、ロットの管理には十分に気をつけて臨みましょう。週末金曜日には米雇用統計も控えており、より様子見姿勢の強い1週間になると思います。
2月5日(金)上場のQDレーザ<6613>はロックアップ解除ラインに初値の意識を持ち、初値が高騰しなければセカンダリーで注目して行きたいところです。2021年最初のIPOですので注目度が高いでしょう。
後は週前半にどれだけ地合が荒れるかにもよると思いますが、日々のメルマガやSNSの発信に注目して下さい。
本日の日本市場について
日経平均CFDは2万7,729+66と先週金曜の終値より上で終えております。
日曜日に発表になった中国PMIは市場予想51.6をやや下回る51.3でしたが、悪い内容ではありませんでした。コマツやファナックなど中国関連の銘柄がどのように動くかで市場全体の動きを予想して行きたいと思います。
米国発のゲームストップ株問題がどこまで日本株市場に相場に波及するか分かりませんが、海外の機関投資家は日本株の押し目買いを狙っていること自体は紛れもない事実なので、今週は目先の底を探る展開になってくると思います。
調整色の強い、再生可能エネルギー、蓄電池セクターを見て行きたいところです。