プライドの高い人を怒らせると何がどう面倒か
ショー自身、6年だけですが、新聞社で働いていましたが、記者のプライドの高さというのはすごいものがあります。
読者が知らない情報を知っている、あるいは、読者よりも先に情報を入手している、という事に対して、かなりの優越意識をもっているものです。
そのプライドがいいか悪いかは別として、今回、記者が、「黒田さん、今後も、やらないと言ったことをやるのですかね?」という意味合いの質問(これもいやらしいですがね・笑)をしたら、小馬鹿にするような高笑いで応じてしまった…。
これは、確実に記者の人たちの心証を害しました。
昔の話ですが、雪印問題で、当時の社長が「私も寝ていないんだ」とカメラの前で言ってしまった。
なんで、炎上したかと言えば、記者も寝ていなかったからです。記者を怒らせたから、怒濤の炎上報道となった。
そして、黒田総裁、さらにまずかったのが、「銀行のためにやっている政策ではないから」という趣旨のコメントでした。
記者と同様にプライドが高い金融関係者ですが、とはいえ、日頃から逆らえないのが、お上である金融庁や日銀です。不満は鬱積している。
一方、記者もそうですが、金融関係者も、「私たち(俺たち)が日本を支えているのだ」と思っています。
そんな中、「お前ら(銀行など)のために政策をやっているわけではないからな」と言われたら、憤慨するに違いありません。
ミスター円、榊原元財務官と比べれば、個人的には紳士的な印象の黒田さんですが、現役官僚時代からの思いが出てしまった感じでしょうか。月曜からマーケットが再開されますが、こういう状況では、とてもではありませんが、アメリカとの通貨“戦争”に勝てるとは考えにくいですね。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2016年5月1日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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明るい希望が見いだせないサラリーマン生活から脱却すべく、国内不動産投資から海外投資に目指した40歳独身男が、2012年6月をもってサラリーマンリタイヤ。投資インカムに加え、インターネットビジネスも開始し、タイ バンコクに移住、稼ぎは大きく、生活コストは小さく、ハッピーライフを追求していきます。