IPO後に下落トレンドが続く東証1部大型銘柄
15日のCSランバー<7808>まで、今年も63社が上場を果たしました。公開価格に対して多くは初値が高くなり、その後は安くなる銘柄もあれば高くなる銘柄もあり、二極化の様相が見られます。
マザーズ銘柄はIPO後の成長期待が高まるケースも見受けられますが、中には期待外れに推移する銘柄もあり、悲喜こもごもの状態です。
一方で、東証1部に上場を果たした銘柄は3月22日のマクロミル<3978>から始まって、オークネット<3964>、スシローグループHD<3563>と再上場組が相次ぎました。
マクロミルは上場初値が公開価格を4.3%下回り、その後も値を下げ、公開価格から15.9%の値下がりを見せましたが、その後は10月31日の高値3500円まで2倍以上の水準にまで上昇しました。オークネットやスシローについては上場後、上値が重い状況が見られます。

マクロミル<3978> 日足(SBI証券提供)

オークネット<3964> 日足(SBI証券提供)

スシローグローバルHD<3563> 日足(SBI証券提供)
その後は、4月12日にLIXIL系のLIXILビバ<3564>、9月29日に西本貿易を子会社に持つ西本Wismettacホールディングス<9260>が上場しましたが、いずれも上場初値が公開価格を下回るなど不人気な状況が見られます。
東証1部に上場した銘柄は極端に高い成長性は期待できませんが、安定した成長が見込めるほか、配当利回りが高いなどの買い安心感があります。PERが市場平均を下回っている場合などは見直し人気につながる要素もありますので、改めてチェックしてみてはどうでしょうか。
12月は、佐川急便をグループに持つSGホールディングス<9143>をはじめ、既に公表されている分だけでも12月20日までに20銘柄のIPOが予定されており、このうちの6銘柄は東証1部に上場が予定されています。
上場後不人気の東証1部上場銘柄にも、多少は関心が向く可能性もありそうです。
『億の近道』(2017年11月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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