全体的に「下げトレンド」に入った
こうしたアナウンスが、いくつか出始めると、相場は乱高下するようになるのです。
空売りを仕掛けて株価を一時的に暴落させ、意図的にボラティリティを上げて、短期逆張りで利ザヤを稼ごうとするのです。
つまり、全体的に「下げ」のトレンドに入ったということです。それが何ヵ月、何年続くのかは、グローバルな“金融エリート”次第です。
NYダウのチャートを見てください。NASDAQのチャートを見てください。日経平均も、いくら政府が公金を投入して操作しようとも、そろそろ息切れしてきました。私たちの年金は、デタラメ政権のせいで、回復不能の壊滅的な打撃を受けるでしょう。
【参考記事】
The Invisible Collapse And An Ominous Warning About What Is Coming Next Week
「無配の鉱山株」に注目する逆張り投資家
一方、「我々は、市場の歴史の中で、もっとも素晴らしいコントレイリアン(逆張り投資家)の指標の1つを目撃した!」と小躍りしているのは、センティメン・トレイダーズ(SentimenTrader)のジェイソン・ジョーファート(Jason Goepfert)です。
「状況は鉱業セクターで明らかに悪い。それは、かなり悲惨で、鉱山事業の主要なプレーヤー2社が、株主に配当金の支払いができるかどうか、まさに死力を尽くしているところです」
下のチャートが示しているように、センティメントの一層の悲観が、これをさらに悪くしているようです。
フリーポート(Freeport)が1998年に配当を停止した時、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の金属・鉱業インデックスは、それまでの高値から50%も下がったのです。
その後、2008年のリーマンショックでも67%下げ、現在でも、じわりじわり下げの一辺倒です(上のチャート)。
「世界的な大手鉱山事業者の配当停止は、これから資金を株式市場に投じようと虎視眈々と身構えている株主にとっては、センティメントの悲観が、そろそろ底に近づいているというシグナルとして受け止めなければならいということです」とジェイソン・ジョーファートは言います。
ビル・フレッケンスタインが、「アングロ・アメリカンが無配となったとき、商品セクターは、いよいよ底に着くかもしれない」と予想しているように、ジョーファートも同じく、鉱山株に「買い」のシグナルが点灯してもいい頃だろう、と見ているのです。