7月31日に東証マザーズに上場したツクルバ。いくつかある事業の中から、急成長中の中古住宅の流通プラットフォームである「カウカモ」を詳しく見ていきます。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年10月10日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
中古住宅の売り手と買い手をマッチングするプラットフォーム
Q. カウカモは中古住宅売買を1件仲介するといくらの売上になる?
A. 1取引あたり334万円の売上。テイクレートは7.33%です。
今日の記事では、2019年7月31日に東証マザーズに上場した「株式会社ツクルバ」を取り上げたいと思います。
ツクルバは、中古住宅の仲介サービス事業やITを活用したリノベーション、シェアードワークプレイス事業を展開している2011年に設立された企業です。
いくつかある事業の中から、急成長中の中古住宅の流通プラットフォームである「カウカモ」にフォーカスを当てて詳しく見ていきたいと思います。
初めにカウカモのサービス概要とビジネスモデルですが、この事業は中古住宅の売り手と買い手をマッチングするマーケットプレイス型のビジネスモデルになっています。売主が物件情報をカウカモに掲載し、買主がその情報を閲覧して中古物件を買うことで手数料収入が生まれるというモデルです。

出典:同上
こちらが年度別の売上です。2019年度の売上は約15億円で前年同期比約3倍になっており、売上の成長率が右肩上がりで指数関数的に大きくなっていることがよく分かるかと思います。

出典:同上
来期の業績予想も40%成長となっており、まだまだ伸びしろが大きいと言えるのではないでしょうか。
ちなみにこの業績予想のスライドですが、スライドの下半分に、上振れ・下振れの要因となる可能性がある事柄がしっかり書かれていて、とても読みやすく好感が持てる決算資料だと思います。
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