コモディティ~WTI原油が上値メド38ドルに到達、ここからの下落に注意
原油は上値メドの38ドル付近まで到達しました。ここまでは十分、想定なのですが、ここからの下落に注意となります。

WTI原油先物 日足(SBI証券提供)
ただし、今のところ下げる気配もなく、高値を維持しています。もしかしたら上値ブレイクして、上昇転換するのか!?
個人的には信じがたいところもあるのですが、テクニカル的には堅調でWボトムも形成しているし、あり得なくもないと思えてしまうところはあります。
私の予想とは違い上昇していくようなら、それはそれで相場にポジティブな影響を与えるので良いことです。とにかく次週、どう動くかに注目していてください。CRB指数も原油同様に調子を取り戻しています。
金は小動きで横ばいとなっていますが、相変わらずの底堅さで堅調です。とても強い金の動きに驚きますが、堅調さが続くようだと単なる一時的なリスク回避ではなく、トレンド転換も意識していく流れになるかもしれません。

NY金先物 日足(SBI証券提供)
日欧のマイナス金利政策や、米国の追加緩和先送り、中国の金買いなど金が上昇しうる要素はあるのかもしれませんが、ちょっと理解し難いところの方が大きいです。
しょせんはやはりコモディティなので、投機筋による仕掛けの可能性もなくはないと思います。
今はまだ調整がなく押し目もない状態なので、まだ上昇トレンド転換したといえるわけでもないので、油断は禁物だとは思います。とにかく安心感というより、気持ち悪さの方が大きいのが個人的な印象です。

NY銅先物 日足(SBI証券提供)
銅はちょっと落ち着いていますが、下げは限定的で堅調さは維持しています。
今週の相場予測
次週はやはりFOMCが大注目です。追加利上げするのか?しないのか?また追加利上げを見送った場合、イエレンさんが現在の状況をどのように表現するかに注目です。
それから、FOMC前に米国の経済指標もありますので、こちらも意外と重要です。小売、物価ともここ最近の数字は悪くないと思いますが、さらなる良さがアピールできれば、追加利上げの後押しにもなるかもしれません。
日銀会合は何も期待していませんが、マイナス金利の進捗具合や評価を黒田さんの会見で確認したいと思います。
個人的に日本経済でかなり注目しているのは、輸出です。2月の貿易統計はしっかりチェックして、中国をはじめとする景気減速の流れを感じておきたいと思います。
『毎月分配投信の本当のこと のりたマガジン』(2016年3月13日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
毎月分配投信の本当のこと のりたマガジン
[月額842円(税込) 毎週日曜日(年末年始を除く)]
投資信託での「経済投資」を確立!毎月分配型の知られざる凄さの情報発信で話題に!世界各国へ「投資信託」で投資する。専門家が気づいていない個人投資家しか分からない実践的なノウハウを紹介!専門家や機関投資家の意見は個人投資家には合いません。投資信託ってどれをいつ買う?いつ売る?リアルタイムの生実践だから役に立つ!業界初の投資信託TOOLを毎月配布。投資信託でどうやって儲けているのか、どうやったら儲けられるかが分かります