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コロナ危機が金持ち父さんと貧乏父さんの分かれ道に。貧乏父さんが貧乏のままのワケ=花輪陽子

定年前で資産ゼロの貧乏父さんたち

これに対して、もうすぐ定年前なのに貯金ゼロという貧乏父さんも多いものです。貧乏父さんの特徴として、人がよく、効率が悪いところに時間を投下してしまう特徴があります。

金持ち父さんだったらバッサリ切り捨てるような効率が悪いことに時間をかけがちなのです。小さな選択肢でも積み重ねると、数十年後には大きな結果になります。

「巻き込み力が強い人に巻かれやすい」「押しに弱い」などお人好しタイプの人は注意が必要です。特にお金以上に時間は貴重です。なぜなら、時間とはお金と交換可能であって、何もない人は時間を労働することによってお金と交換することになるからです。

金持ちから1円を取るのは、貧乏人から1万円を取るより難しい

金持ち父さんの多くは1分でも遅刻をすると、罰金を設けるなど厳しい人が多いです。プライベートバンカーでも「この経営者は1コールで出ないと怒鳴る」と漏らしていた人がいました。億万長者なのにお金に細かい人もたくさんいます。異常なまでのお金や時間への執着が大きな富を生み出したのでしょう。

また、金持ち父さんの多くはケチが多いです。億プレーヤーや資産10億など作った外銀の人たちは、スタバでお茶をするにもキッチリ割り勘。大富豪と接している時も、どちらかというと下々の者がお金を払い、財布は開かないという人が多かったです。財布を見たことがなく、持っていないのかもしれません。

まさに金持ちから1円を取るのは、貧乏人から1万円を取るより非常に難しいのです。プライベートバンカーのお友達も多いですが、よくこんな大変な仕事ができると感心します。運用以上にリレーションシップが大変だからです。

コロナ危機が「金持ち父さん、貧乏父さん」を加速化させる

また危機は、勝ち負けに対してより残酷な結果を導きます。

新型コロナから夜の街から悲鳴が上がっていますが、それでも人気者は危機下でもしのぐことができるからです。日頃から太いパイプを複数持っておけば、本当に困った時にでも助けてもらうことができるのでしょう。

金持ち父さん、貧乏父さんの危機での行動パターンとして、金持ち父さんは平時からケチでバッファーをかなり取っているので、危機下でも行動は変えません。どちらかというと、投げ売り資産の購入など思い切って買いに走ります。

反対に貧乏父さんは景気がよい時に気前よく出してしまうところがあります。また、取引先なども1社などに偏っているところがあります。バッファーやリスク分散がないので、危機下には弱く、状況が悪化してしまうのです。

私は数年前から、取引先は数十社に分散し、1つ1つの売り上げは小さいという形に分散させています。そうすれば、1社の契約が終了しても、全体ではまったく影響を受けないからです。

また、うまくいっている時に次の仕込みをしておく必要もあります。

金持ち父さん達は飽くなき欲望のために、PDCAを回し続け、決して成功や収入で満足をすることがありません。ひと財産を作っても、「まだリタイアしないの?」と感心するほど貪欲なのです。

まさにゲーム感覚で人生と仕事を楽しんでいるのです。

Next: 日本のテレビで、それまで月収30万円近くあった人がリストラをされて――

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