国民の半数以上が“住む場所”に不安
次に「新規失業給付申請件数4〜6月の合計は4,500万件」とのデータを紹介します。
早速、以下の図表をご覧ください。毎月の住居費(家賃、住宅ローン)支払の遅延状況のサイトのグラフです。失業者数が毎週、毎週着実に増加していますので、家賃やローン返済が遅れる人々が徐々に増えるのは間違いありません。

出典:Apartment List Survey Date
これは家賃、ローンの支払遅れを示すグラフです。6月は米国人の30%が、住居費(家賃、ローン)の支払いが遅れた。5月は31%、4月は24%だったので、高止まりです。
ピンク色部分が、全額支払いはできなかったが、住み続けるために支払額の一部のみを払った人々比率です。赤色部分は、まったく支払えなかった人々の比率です。
支払遅延 一部だけ支払った まったく支払えなかった
4月:24% 12% 12%
5月:31% 9% 22%
6月:30% 11% 19%
6月時点、10人に3人が、住居費(家賃、住宅ローン支払い)の支払いが遅れた。そして10人に2人はまったく(分割払いでも)支払いができなかったのです。

出典:Apartment List Survey Date
こちらは「住む場所を失わないか?」という将来の不安を示すグラフです。上段は借家の人々。下段は自宅保有の人々です。
心配なし あまり心配していない やや心配 心配 とても心配
借家:36% 25% 19% 11% 7%
持ち家:52% 23% 12% 8% 6%
借家の人々は、10人に4人近くは住む場所を失う不安を感じているのです。そのほとんどは賃貸の人々で、若い貧困層でテレワークができない人々でした。
強制立ち退きや、差し押さえがすぐにできないような措置(家主や銀行との間での支払い猶予合意)を取っていても、その期限も近付いており、多くの米国人は、そのうちに追い出されることになります。
今後、半年以内に強制立ち退きになるのではないか?と考えている借家暮らしの人々は、全体の37%。同様に半年以内に差し押さえになるのではないか?と心配している持ち家の人々も、全体の26%も存在しているのです。
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・米国雇用状況の実態:2020年6月 解雇通知(7/15)
・奇々怪々:米国失業者数のデッチアゲ(7/14)
・置いてきぼりになるかも?(7/13)
・米国の失業給付期間(7/13)
・中国:海外金鉱山を飲み込むに尽きる(7/10)
・米国:失業が増えれば、家賃が払えない(7/9)
・銀行耐久度テスト:彼らの経済成長率予測(7/8)
・トラック クラス8:2020年5月(7/7)
・銀行耐久度テスト:合格?不合格?(7/6)
・米国失業率:大恐慌レベルを越した(7/5)
・1933年の金没収の実態(7/3)
・貴金属鉱山産業の現在:武漢冠状病毒の影響(7/2)
・優良企業の大量首切り報道特集(7/1)
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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による