ソフトバンクグループは博打の対象?
ソフトバンクはこの報道でこれだけ危険な取引をしているということがわかって、ソフトバンクの株価は直近で大きく下げています。

ソフトバンクグループ<9984> 日足(SBI証券提供)
また孫社長はいつも決算説明会で当社の株価は、持っている株式に対して大幅に割り引かれているというようなことを言っていますが、ただこのようなリスクを高い取引を行っているということになると、もちろん割り引かれても仕方がないということになります。
アメリカの株式市場にはウォーレン・バフェットが買ったら株価が上がるという、バフェットプレミアムというものも存在しますが、一方でこの孫さんがこういったリスクの高い取引を許容している限り、ソフトバンクグループの株式というのは慎重な投資家しからしたら、とても買えるものではありませんし、もしこの取引が失敗して多額の損失を被ることになったとしたら、株価の下落というのは一層加速するということになります。
もはや私のような慎重な投資家からしたら、このソフトバンクグループは博打の対象でしかないという風に見えます。
もし慎重な取引を行いたいと思っていて、このソフトバンクグループ持っている方がいたら、この現状を鑑みて判断されることをお勧めいたします。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2020年9月14日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。