バイデン政権は、カマラ・ハリス副大統領を女性初の米国大統領に就任させるための傀儡であるという見方が出てきました。真偽はともかく、投資家が考えるべきは相場への影響です。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2020年11月9日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
バイデン政権誕生で相場はどうなる?
混乱を極めた米大統領選は、民主党のバイデン前副大統領が当選確実になったとCNNやNBCが報じたことで、いよいよバイデン政権の誕生が近づいた状況です。
その一方、金融サイトのZeroHedgeなどには不正な選挙情報の詳細もかなり登場しており、引き続きトランプは法廷闘争に持ち込みそうな状況になってきています。
この選挙の法廷闘争がどうなるのかは、まったく予測しても仕方ない状態です。
ひとまず投資家としては、バイデン政権になると相場はいったいどうなるのか。それについて考えてみたいと思います。
当面、ご祝儀の相場上昇が続く。問題は「その先」
すでに米株相場は大統領選挙投票前から上昇を始めており、2000年のブッシュ対ゴアのリスクオフ満開相場とは打って変わって、各資本市場は完全に材料のいいところだけを取った相場展開になっています。
S&P500にはすでに買いサインも点灯する始末ですから、感謝祭を越えて年末までこの上昇相場が走る可能性も出てきています。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

S&P500指数 日足(SBI証券提供)
しかし、問題はその先。果たしてこのバイデン政権がどのような人物により構成されるのか、また政策としての詳細がどうなっていくのか。それがまったく見えていない点が、非常に大きなリスクになりつつあるようです。
トランプ憎し、もうトランプ政権は嫌という完全にトランプの政治へのアンチテーゼという性格で誕生するバイデン政権。
選挙協力でかなりの党内左派陣営を取り込み、いくつもの約束を交わしているとみられるバイデン氏です。結果的に想像以上の左翼政権を誕生させることになりそうで、株や債券はまずその問題に見舞われることになりそうです。