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「初の女性大統領ハリス」爆誕へ。バイデンは傀儡 ご祝儀相場のゆくえ曖昧=今市太郎

カマラ・ハリス大統領誕生を仕組んだ傀儡?

バイデンの立候補については、結果的に、カマラ・ハリスを大統領にするために最初から巧妙に仕組まれたものであり、バイデンの任期中にカマラ・ハリスが大統領に昇格し、社会主義政策の追及と増税がこの政権政策の柱になるのではないか?という見方がかなり強まっています。

選挙の禊もなく、カマラ・ハリスが女性初の米国大統領に就任して本当いいいのかという問題はかなり噴出しそうですが、それがそもそも民主党左派の狙いであるとすれば、かなり巧妙な仕掛けと言えそうです。

カマラ・ハリス自身は米国の上院議員の中でも最左翼に位置する人間であるだけに、これまでの大統領選の予備選挙に登場したバーニー・サンダースやエリザベス・ウォーレンといった民主党左派の意見や政策を相当取り込むであろうことは間違いなさそうです。

単にトランプ嫌いからバイデンを選択した有権者とは根本的に考え方が異なり、支持者との親和性が猛烈に失われる可能性も出てきています。

対中政策についても、トランプ政権とバイデン政権ではかなり大きな違いが出ることも想定されるだけに、不透明な部分は想像以上に大きくなりそうです。

足元の株式市場も債券市場も、そこまでの織り込みは行っておらず、今後、政権誕生までに期待と現実の食い違いが相場に価格になって示現することも考えておく必要がありそうです。

つまり浮かれ気分の相場上昇推移の賞味期限は、そう長く続かないと見るべき状況のようです。

社会主義的政策の強化は株と債券にさらに大きな影響へ

現状でも法外といえる赤字支出を伴う米国経済は、カマラ・ハリスが裏で糸を引く新政権の誕生で大きな財政出動を伴う赤字政権化が急加速しそうな状況です。

オカシオコルテス氏がこれまで連呼してきた「MMT理論」に基づく手厚い給付が広範に行われ、その代わりに高額所得者は大手企業への課税強化が進むと、もはや米株は上昇の力を失われ、米債からも資金が逃げ出して、株も下落、債券も売られるかなり厳しい相場が展開するとみる向きが増えています。

新債券の帝王ジェフリー・ガンドラックは完全にこうしたシナリオを口にしており、2027年までに財政金融政策の結果として米国内に深刻な革命が起きる可能性すら示唆しています。

トランプ政権の4年間が完全無欠の素晴らしい時代であったとは言えませんが、金融市場にとってはここから徐々に想定外の茨の道が露わになりそうです。

トランプがいなくなったからといって「よかった」という話にはまったくならないリスクが急激に高まりを見せています。

Next: アメリカ版「失われた30年」が襲う?米国経済に逆回転が起きる

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