日経平均株価は4日続落。大台16000円を割り込んできました。売り一巡した後場では節目15800円攻防が見られたものの、4月以来の安値圏まで売り込まれています。(『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』山本伸一)
日経平均株価終値は、160.18円安4日続落の15,859.00円
日経平均は160円安 軟調な外部要因から売り優勢の展開
昨晩の米国市場は続落。金融政策や英国民投票などイベント注視の手仕舞い、買い手控えが主導しています。
ダウ平均株価は、前営業日比132.86ドル安の17,732.48ドル。ナスダック総合指数は46.11ポイント安の4,848.44ポイントで取引を終えました。
為替相場では、リスク回避の円高圧力が継続。東京時間帯早朝では1ドル106円台前半、1ユーロ119円台後半の円高水準で取引されています。
東京株式市場では、軟調な外部要因から見切り売りが継続。日経平均株価始値は16001円の続落スタートに。
寄り付き後は、さすがに前営業日大幅調整からのリバウンド期待も高まっており、大台16000円攻防に。ただ、買いは続かず、戻り売りとともに大台割れから下げ幅を広げました。
後場では、節目15800円レベルまで続落しており、4月以来の安値圏に到達。リバウンド期待の買いが下支えしています。
日経平均株価終値は、160.18円安の15,859.00円。東証1部の売買代金は概算で1兆9892億円。東証1部の売買高は概算で19億7603万株。値上がり銘柄は227(11%)に対し値下がりは1670(85%)、変わらずは61(3%)となりました。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)
イベント前でリスク回避の流れ続く 打診売買でイベント対応を
日米金融政策イベントに英国民投票に対する手仕舞いが継続、リスク回避の流れが続いた本日の株式相場ですが、中核銘柄への換金売りが継続。短期資金もバイオ関連の調整とともに材料株に向っています。
日経平均株価は4日続落。大台16000円を割り込んできました。売り一巡した後場では節目15800円攻防が見られたものの、4月以来の安値圏まで売り込まれています。
昨晩の米国市場も軟調。為替相場もリスク回避の円買い圧力が根強く、軟調な外部要因とともに売り優勢の展開。前述したように日経平均株価は4日続落、4月以来の安値圏まで水準を切り下げてきました。
やはり15日のFOMC政策表明、16日午後の日銀金融政策決定会合の政策声明も注目されるなか、手仕舞い優位の流れともなるのも致し方ないところか。買い気も高まりにくく、イベント通過や外部要因の改善を待ちつつ、株価指数の下値を見極める状況でしょう。
物色傾向でも中核銘柄を中心に手仕舞い優位に。短期資金やテーマ資金を引きつけていたバイオ関連の調整も目立っていますし、限られた材料株に資金シフトが働いています。
そこで当メルマガでは「個別視点では取り組みやすい銘柄の打診売買戦略が有効」と記していましたが、現状では軟地合いのなか短期反発局面でも戻り売りが見込まれますし、イベントによる調整可能性も見込まれるなかでは、リスク限定で取り組める低売買単価銘柄の取引メリットが活きる局面と見て間違いないでしょう。