プロたちはどんな取引をしているか?
CMEグループのJeffrey Christian氏が銀価格の上昇を預言しましたが、プロたちはいったいどんな取引をしているのか。2017年3月10日までの動きを見てみましょう。
早速ですが、自作のグラフをご覧ください。
まずは、主要ブリオンバンクの自己勘定取引における銀の現物地金の引取トン数です。

(ア)2015年通年のグラフ、通年で2631トンでした。

(イ)2016年通年のグラフ、通年で2546トンでした。
圧倒的にJPMが多いのがわかります。2位が Nova Scotiaです。

(ウ)2017年1月から3月10日までのグラフです。
第1四半期(1月から3月)の小計を考えると、前年よりも既に3月10日時点で多いのがわかります。さらに一昨年よりも今後は増えると予測できます。
次に、全市場参加者の「銀の現物地金」引き取りトン数の動きです。

(エ)2015年通年のグラフ、通年で1575トン(全体の60%)でした。

(オ)2016年通年のグラフ、通年で1467トン(全体の58%)でした。

(カ)2017年1月から3月10日までのグラフです。
同じように第1四半期(1月から3月)の小計を考えると、前年よりも既に3月10日時点で多いのがわかります。こちらのデータでも、さらに一昨年よりも今後は増えると予測できます。
これを見ると、市場参加者が何を考えているのかがわかるような気がするのですが…。

NY金先物 週足(SBI証券提供)
銀への投資を推奨しているわけではありません。私は好まないし、一切、銀には見向きもしません。この預言について考えていただきたいのは、副次的な銀がこのように動くのであれば、他の貴金属も動く可能性が高いからです。
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※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年3月9日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
※太字はMONEY VOICE編集部による