米GDPの強い結果を受け、再び利上げ観測が高まりつつあります。今週発表の指標がさらに米国経済の回復を示せば、利上げ思惑からドルが買われる展開になりやすいでしょう。(『FPO公式[FX・株式投資 応援メルマガ]』藤ノ井俊樹)
相次ぐ重要指標。米国経済の回復を示せばドルが買われる展開に
先週のドル/円相場~ミセスワタナベの買い向かいが下げ止まり要因
先週のドル/円相場は110円台前半まで円高が進行。しかし、その後は下げ止まり、反転する相場展開となりました。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)
年度末が近づき、機関投資家などの大口の市場参加者が動きにくい中、ミセスワタナベという呼称で有名な日本の逆張り投資家が、相当な規模で買い向かったことが下げ止まりの要因として考えられます。
また、注目の米GDP確報値は、予想2.0%に対して2.1%と上振れしました。この結果を受け、ドルが買われる場面もありました。
今週の重要指標~回復基調なら利上げ思惑でドル買い進む
今週は米国で重要な経済指標の発表が相次ぎます。
3日:3月ISM製造業景況指数
4日:2月貿易収支
5日:ADP雇用統計
7日:3月米雇用統計
GDPの結果が強い数字だったこともあり、再び米国の利上げ観測が高まりつつあります。今週発表となる指標がさらなる米国経済の回復を示すようなら、利上げ思惑からドルが買われる展開になりやすいでしょう。
また、先週はダラス連銀総裁の発言をきっかけにドルが買われました。今週も連銀総裁の講演が多く控えており、発言次第ではドル/円相場が動く可能性があるでしょう。
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