KOMTRAXの「読み解き方」実践例
おりしも、4/27にコマツの決算発表がありました。それによると、
今期予想は、
売上高:2兆1350億円(前期比18.4%増)
営業利益:1560億円(前期比10.4%減)
当期純利益:920億円(前期比18.9%減)
の増収減益となる見通し。
その原因として、4月に買収を完了した米大手鉱山機械メーカーのジョイ・グローバル(新社名コマツマイニング)の連結化が売上高を2560億円押し上げる一方、買収に伴う償却費など一時費用を計上するので、それが480億円の減益要因となるのだそうです。
ジョイ社買収の影響を除いた従来ベースでは、
売上高:4.3%増
営業利益:12.1%増
と予想。
減益は一過性のものであることを想起させます。
決算発表後のコマツの株価も窓を空けて上昇しました(編注:本稿執筆時5月2日現在)。「コマツの株を購入すると良いですよ」と言っているわけではありませんので、ご注意ください。

小松製作所<6301> 日足(SBI証券提供)
お役所の発表する経済データは、複雑で速報性にも疑問符がつきます。KOMTRAXのような、見やすく、速報性の高い民間企業の発表するデータを利用するというのも、経済を見るうえでは大事です。この続きはまた次回にお話します。
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『資産1億円への道』(2017年5月2日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。