予想を上回ってもドル円は全戻し、戻り売りで対応を
非農業部門雇用者数については、+10万人前後を維持している限り問題ないでしょう。そして、今回も最も重視される平均時給の事前予想値は前月比+0.3%・前年同月比+2.4%と、仮に前月比で+0.6%といった数字が出たとしても前年同月比では+3.0%に届きそうにありません。
なので、前月比+0.6%といったあり得ないレベルの強い結果でも上昇トレンド発生は難しそうですから、基本的にドル円はモミ合い気味のジワ下がり相場継続と考えて、トレード戦略は戻り売り(ショート)としておきたいところです。

ドル円 日足チャート
ドル円チャートを見ると、テクニカル的にも反転は見込みにくそうですね。そして、目先は111円半ばにある一目均衡表の雲がメドとなりそうです。ここを上回ってこない限りは戻り売り継続でしょう。
仮に強めの数字が出てここを上回ってきた場合でも、200日移動平均線(112.233円)が上値を阻むことになりそうですから、これらのポイントを狙っていきましょう。
また、平均時給が予想を下回った場合のパターンについてですが、ドルは売られ過ぎといった見方も強く一定レベルの底堅さはありますから、前月比で賃金がマイナスになるといった相当弱い数字が出たなら別として、ツッコミ売りは避けた方が無難でしょう。
つまり、この場合でも初動の動きに乗っかるのは避け、少し落ち着いてきた辺りでの戻り売りが良いのではないかと考えています。
それから、現状でモミ合い傾向が強くドル円はあまり動きそうにありませんので、想定レートとしては1ドル=109.00~111.50円としておきます。