11月最終日となる30日の為替市場は、ロンドンタイムからドル円が上昇しはじめ、OPEC総会での減産合意を好感してLondon Fix後に114.540円の高値まで吹き上がる展開となりました。今後のポイントを解説します。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2016年12月1日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
値ごろ感による売りは危険、本格的なトレンド転換の可能性大きく
月足の20ヶ月移動平均を終値で突破という脅威の上げ
驚いたのは、今月は到底届かないと思われた月足20ヶ月移動平均ライン(114.30円レベル)を上抜けて、NYタイムを終了してしまったことです。
11月9日以来、ファンド勢のアルゴリズムを使った買い上げでむりやり上昇したドル円相場は、28日の東京タイムにそのファンドの一部からの大玉利益確定が持ち込まれて2.5円近く下落したものの、しっかり持ち直して月末をトレンド転換で超えることとなってしまったのです。

米ドル/円 月足 20MA(SBI証券提供)
まだ騙しの可能性もあるがこれが定着すれば明確なトレンド転換
今回のNYタイムの終値は本当に20ヶ月移動平均を少し抜けてきただけですから、騙しに終わる可能性ももちろん残されていますが、すでに115円は目と鼻の先で、さらなる上昇が確実視されるところです。
この20ヶ月移動平均を超えるのは今年の2月以来であり、これが定着すれば上昇トレンドに転換することになり、120円や125円方向を狙った動きになってくるのは間違いないものとなります。
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