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【1月米雇用統計】当面は戻り売りあるのみ、想定レンジ110.5~114.0円=ゆきママ

想定レートは1ドル=110.50~114.00円!戦略は戻り売り

やはり相場の本質がトランプにあって年初からドル安傾向が続いることから考えても、下方向への動きを重く見ておくべきでしょう。本校執筆時点(3日午前11:20時点)で1ドル=112.70円にあることから、今回の雇用統計における想定レートは1ドル=110.50~114.00円と見ています。

値動きの目処が明確にない中で、相場は節目を意識しています。1月31日、2月1日は113.90円近辺が最高値となっていますから、114.00円を上限としました。前回の雇用統計では比較的上値の軽い状態で賃金上昇率の上振れから1円ちょっとの上昇を記録しましたが、今回は明らかに上値が重いため、よほどの結果となったとしても115円台へのトライはないと考えています。

逆に下値については、112.00円というこれまでの底(トランプ相場におけるフィボナッチ38.2%戻しでもある)を割り込んでしまうようだと、一段下へ向かうことになります。110.00円という大台がターゲットですが、流石に今回の結果のみで一気に割り込むことは想定していません

ドル円チャート(ボックスを形成しつつありますが、抜け出す可能性も十分)

ドル円チャート(ボックスを形成しつつありますが、抜け出す可能性も十分)

したがって、今回のトレード戦略は売り(ショート)以外にありません。さすがに112円台前半から積極的に売り込んでいくのは難しいですが、112円台後半からは十分狙える位置かと思います。

先行指標が比較的強めなことも考慮すれば、まずまず良好な数字を見越して結果を受けてから戻り売りを狙っていくのがベターでしょうか。特に初動は雇用者数の数字が影響してきますから、非農業部門雇用者数が強め(+20万人近い水準)で賃金上昇率が予想並みかそれ以下(+0.3%以下)だった場合には、より戻り売りの意識を高めたいところです。

ちなみに、賃金上昇率が+0.5%以上といった数字になったパターンは、一旦様子見で113円台後半ぐらいまで戻りを待ちたいと考えています。流石にそれでも114.00円ブレイクは厳しいと思いますが、そうなってきた場合には短期的なトレンド転換も想定しつつ115円台に定着できるかどうかを見極めたいですね。もちろん、定着できなければ短期は売り継続です。

以上になります。トランプによって相場が大きく歪められた感は否めませんが、その分、トレード戦略は立てやすくなっていますので、チャンスをしっかり活用して頂ければ幸いです。

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年2月3日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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