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富裕層以外は死ぬまで働け。少子高齢化の加速で、2020年には女性の半数が50歳超えへ=鈴木傾城

真面目に働いたところで報われない

「真面目にやっていれば報われる」

それが今の日本の社会で空しい言葉になりつつあるのは、すなわち時代が変わり、常識が変わって来ているからだ。

「真面目にやっていれば報われる」は、高度成長期の頃に生まれた常識であり、この常識は今はもう機能していない。「ちゃんと働けば報われる」が成り立たなくなったというのは、今働いている人たち全員の実感になっている。

「真面目に働けば報われる」というのは、もう完全に非常識になったのだ。

これからは、「真面目に働いたところで報われない」というのが先進国からすべり落ちていく日本の常識になる。

隠居生活など幻想。高齢化社会で社会保障費が激増している

日本人は定年までしっかり働き、定年退職したらあとは悠々自適の生活に入るというのが理想でもあり、常識でもあった。

しかし、もうそんな幻想を抱いている人などひとりもいない。

政府は定年をどんどん引き上げようとしているし、さらに年金だけでは足りないので2,000万円用意しろと言っている状況である。

さらに、そうは言っても貯められない人が多いから、高齢者の生活保護受給者が激増している。

社会保障費は、単純に高齢層が増えて年金や医療費の支払いが必要だから増えるだけでなく、食べていけなくなった高齢者の保護のためにも必要になる。社会保障費の増大は高齢化社会の中で止められないのである。

そのため、日本政府は必死になってインフレを起こそうとし、年金を引き下げ、受給年齢を引き上げ、医療費の自己負担も上げた。そして、財源確保のために2019年10月には消費税を引き上げる。

Next: 追い込まれる老人たち。日本政府は「消費税」という網を国民に投げた

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