銘柄売買の成功率を上げるには、銘柄選定と売買ポイントの見極めが大切
5つの手続きで、最も大事なのは1と2です。まず、この3つの銘柄が優秀な銘柄であるということがわたしの頭の中にインプットされていました。この優秀な銘柄というのは、企業としてというより株としての優秀という意味です。簡単に言うと、人気と実力、そして値動きの強さを兼ね備えた銘柄です。別稿で詳細に解説させていただきます。
その3つがテクニカル安値圏まで12月16日時点で調整し、そろそろ反騰に入ってもいいタイミングだと判断しました。上の3つのチャートをご覧ください。上段は株価チャート。下段にあるのがウィリアムズ%Rというテクニカル指標です。
ウィリアムズ%R(ウィリアムズ・パーセント・レンジ)とは、アメリカの有名なトレーダー、ラリー・ウィリアムズが、1966年に考案したテクニカル指標です。
ウィリアムズ%Rの計算式は以下です。
「(n日間の最高値-当日の終値)÷(n日間の最高値-n日間の最安値)」×100(%)
nは10日間、14日間、20日間の3つの設定があり、14日間が最も多く使われているようですが、あまり気にする必要はありません。
重要なのは売買目安です。ローライン(-80%)とハイライン(-20%)が設定してあります。ローラインが売られ過ぎゾーンの目安。ハイラインが買われ過ぎゾーンの目安です。ローラインを上抜けしたら買いサイン。ハイラインを下抜けしたら売りサイン、です。
短期間のデータなので早く反応が出やすい特徴があり、ダマシも多いですので、-20%、-80%を下抜け、上抜けしたからといって、すぐに反応するよりも、「そろそろ」高値圏、安値圏という見方をします。
そして私の使っているSBIハイパーイー・トレードのアプリではウィリアムズ%Rの移動平均線に%Rと%Dという2つのテクニカルチャートが図示されているので、買う場合は‐80を超えて下落したゾーンで%Dを%Rがゴールデンクロス(下から上へクロスして上昇する意味)を買い目安にします。3つのチャートを見てください。半年間のチャートですが過去最も低い水準までウィリアムズ%Rが調整し、そこで%Dを%Rがゴールデンクロスしています。
ダマシを避けるためには、過去の調整時の株価と25日移動平均線や50日移動平均線など、それぞれのどのくらいまで調整していたか、とか、連続日足のパターンなどと組み合わせたほうが、より間違いの少ない判断になります。
あとは、第一段階の「優秀な銘柄」であること。「銘柄への信用度」。これが一番大きいです。どれでもテクニカル指標で買いゾーンに入り買いサインが点滅したから行動するわけではありません。 信用度の高い銘柄が買い魅力が高いゾーンでそろそろ反騰が近そうだ、ということだから行動するわけです。
2つの行動を経たから3銘柄中、3銘柄、100%、見立て的中で含み益方向という結果につながわるわけです。
※本記事は、『山の中の超相場観』2020年1月11日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した全文(各種チャート図版や「ヒット銘柄探しの作法 まとめ」)もすぐ読めます。
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『山の中の超相場観』(2020年1月11日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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リーマンショックや東日本大震災の前にショート(売り方)ポジションを取り大暴落を大幅利益に変え、アベノミクス上昇相場が始まる前にバブル崩壊後の日経平均の長期下降トレンドは底打ちしたと判断し買い方に転換。山中株式投資塾がおくる1週間ごとの相場観です。