どちらが勝つにしても、目を配るべき「長期金利」
財政不安が高まると、長期金利が上昇します。長期金利が上昇すると、株価へはマイナスの影響を及ぼします。
トランプ・バイデンいずれが勝ったとしても、巨額の財政支出を行うことはほぼ確実ですから、長期金利の動向には常に目を光らせる必要があります。

米国国債10年 日足(SBI証券提供)
買うべきでない株は?
問題は、私たちがここでどのような戦略を取るかです。
私としては基本的な戦略は一貫しています。それは「良い株を安く買う」ことです。したがって、例えば大統領選後の混乱で株価が下がるとすれば、それは買い時となるでしょう。
この原則に基づくと、「悪い株」と「高い株」はまず対象から除かれることになります。
「悪い株」というのは、そもそもコロナに関係なく衰退が続き、さらにコロナがネガティブにはたらく業種です。百貨店などが代表例と言えます。

三越伊勢丹ホールディングス<3099> 日足(SBI証券提供)
「高い株」というのは、コロナ禍や金融緩和の追い風を受けるからといって、実態を無視して上がり続けている企業のことです。テスラなどはその代表格と言えます。

テスラ<TSLA> 日足(SBI証券提供)
上記のような銘柄を除くと、買うべき銘柄は「長期で業績の拡大が期待でき、なおかつ割高でない銘柄」ということになります。