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【今週の展望】日経16000円ラインに注目。短期的な戻りからの反落再開、2つのシナリオ(6/19)

【展望】今週はいったん戻りを試してから反落か

イメージ的には来週はいったん戻りを試す方向と見ています。先週突っ込みすぎたのでいったんリバウンドが入る可能性のほうを考えています(間違っていればリアルタイムで修正していくだけです)。理由は以下の通り。

PER13倍割れ水準は目先、売られすぎ

日経225PERは6月16日に13倍を割っています。2月12日の12.97倍を割る12.90倍という低さです。明らかに下げ過ぎです。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

25日騰落レシオは16日に81.3P。こちらは今年1月から2月にかけて60Pも下回るときもあったぐらいですので、これ以上下げないとは限りませんが今週、上昇銘柄数が東証1部全体の5%を切る日が続いたぐらいなので、売られ過ぎ感はいずれ近いうちに出てくるものと見ています。

ドル/円のマイナス乖離度が急拡大

為替でも突っ込み過ぎました。ドル円はマイナス乖離度が急激に大きくなっています。2月中旬と6月月初はマイナス乖離度が大きくなりすぎても、なおドル安円高方向は続きましたが4月初旬と4月末はリバウンドが入っています。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

現在1ドル104.09円で25日移動平均線からの乖離の大きさから、このままドル円が下げ続けるよりも、いったんリバウンドの可能性が高いと読みます。

しかしながら6月16日の103.58円は底ではなく、さらに下落が進行すると見ており、下値メドは、103円前後から最も低い水準で100円前後。このへんがテクニカル的に現時点で底と推測できる水準です。

ドル円と日経平均は連動しておりますのでドル安円高が長期的に続くならば下押し圧力になるのは言うまでもありません。FRBは利上げをコンスタントに行っていくとしていますが、それならばドル高円安に向かわなければおかしいはずですが、現実に目の前に繰り広げられているのはFOMCで利上げ見送り→ドル安円高です。

長期的なドル安円高トレンドは明らか

これまで米国の利上げを見越してドルが買われ過ぎてきたので、その水準訂正が利上げ見送りのたびに行われているというのが専門家の説明ですが、単純にチャートだけ眺めていれば長期的なドル安円高がわかります。また外資が日本株を積極的に買ってこないことも仕方ありません。ドル安円高方向ですからADRでドル建てで日本株を買うなら割高になり魅力を感じません。インドSENSEX市場あたりが、より魅力的に映るでしょう。

2つのシナリオ

日経平均に関しては来週いったんリバウンドが入って16000円を超えるかどうかがポイントと見ています。16000円ラインが上値抵抗線になり再び反落するか。あるいは16200~16300円ぐらいまで戻って、重くなり再び反落の2つのシナリオを描いています。

Next: 現在のマザーズ市場をどう見るべきか?

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