バブルの萌芽?
というわけで、今週以降は2015年6月高値の20952円を目指す動きになりそうです。そこを抜けると世相的に株式人気となり一般週刊誌などで株の記事が一気に増えるでしょう。バブルのときに財テクという造語が流行しましたが、そういう傾向になるでしょう。
つまり大きな局面の変化を迎えます。その可能性も感じます。
経済のファンダメンタルズで、これまでと何が変わったというわけではありません。金曜のNY市場は上昇したものの、為替市場は1ドル110円43銭まで東京市場比で円高ドル安、シカゴ先物日経平均は大証比5円安とほぼ変わらずの20165円。トランプ大統領のロシアゲート問題や北朝鮮問題など不安材料も取り巻いています。
特にいい材料や市場環境の変化などありません。しかし水曜の東証1部売買金額が前日や前々日の1兆円台、薄商いから急に変わったわけです。シンプルな答えは、ここで大きく仕込んだところが勝ち組だということです。そこから流れが変わったわけですから。状況が一変しました。
投資主体別売買動向が示唆する今後の相場シナリオ
4月第4週の週刊メルマガ「来週の相場展望」を再読いただければと思いますが、当塾では毎週、投資主体別売買動向をチェックしています。
3月まで外資はずっと売り越しでした。ところが4月第1週から買い越しに転じたのです。ポジション転換かと注意してその後も、動向をチェックしていました。日経平均の動きは冒頭詳細に書いた通り、3月までの持ち合い圏下限を割り、底なし沼をずぶずぶと日々沈むような動きだったのです。
そんな中、北朝鮮のロケット発射が起こったのが4月中旬です。株式にとってまさしく最悪の市場環境でした。そんな中でも着々と日本株を3週連続、買い越したことがわかって4月第4週、過激にああいう内容で書いたのでした。
つまり外資は、北朝鮮のロケット発射があっても「今が買い時だ」ということがわかっていたからこそ、バーゲンセールと判断し黙々と買っていたわけです。
というわけで、先週水曜から突然仕込んだ筋がどこか明確にはわかりません。しかし数千億円規模であることは明らかです。それだけ大規模で買い向かえるところは限られています。あくまでも憶測にすぎませんが、そこから流れが変わりましたので、そういうところにも目をつけてマーケットを観察してみてください。
(続きはご購読ください。初月無料です<残約2,500文字>)
※本記事は、『山の中の超相場観』2017年6月3日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した全文(「ヒット銘柄探しの作法その9 長期上昇銘柄検証」)もすぐ読めます。
『山の中の超相場観』(2017年6月3日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
山の中の超相場観
[月額1,760円(税込) 毎週土曜日(年末年始を除く)]
リーマンショックや東日本大震災の前にショート(売り方)ポジションを取り大暴落を大幅利益に変え、アベノミクス上昇相場が始まる前にバブル崩壊後の日経平均の長期下降トレンドは底打ちしたと判断し買い方に転換。山中株式投資塾がおくる1週間ごとの相場観です。