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【展望】日経平均株価は調整含み、1万9000円割れならやや深く調整も(2/19)=山の中

外国人投資家が4週ぶり買い越しに転じる

現在東証1部の25日騰落レシオは9日の87.9Pから反騰し100.64P。日経225PERは9日の15.33倍から現在約16倍へ反騰。やや買戻し優勢の上方ウェッジ型持ち合い圏が形成されつつある。

したがって今週月曜、下押ししてもそれほど深い調整とならないかもしれない。東証1部でも優良銘柄を保有しているのなら、必要以上に地合い悪を恐れず、どっしり構えていけばいいだろう。

取り組みにくさから、一貫した買いポジションを取り続ける投資主体がなかなか現れない。

個人投資家は買い越しに転じていたものの直近では再び売り越し。個人はマザーズ市場では一貫して買い越しが続くけれど東証1部は見送り。信託銀行も1月16日から27日まで2週連続買い越したものの、その後は売り越しが続く。

外資は今年1月第2週まで明確に買い姿勢だったが、その後は売り続けて直近、2月6日~2月10日の週に4週ぶりに買い越しに転じている。強い上昇トレンドに外資の影響力は大きい。買い越しポジションが続くことに期待したい。

個人投資家の投資成績はまずまず良好

日経平均の方向感のない動きが続く中、意外に思われるかもしれないが個人投資家の投資成績はまずまず良好であることが信用評価損率でわかる。最新データである2月10日は6.78P。昨年7月以降、最も低い水準である。

10%未満の信用評価損率は信用取引による損がかなり低いことを表しており、裏を返すと、儲かっている状態を示している(逆に20%を超えると大きな信用損を出している証であり、相場の底の目安になる)。

日経平均の方向感が不透明、つまり取り組みにくいのに、なぜ信用評価損がこれだけ低い状態かといえば、新興市場を中心に中小型株の動きがよいからだろう。もともと個人投資家は東証1部は売り越し、マザーズや東証2部、JQ市場は買い越し姿勢が目立っていた。

ドル円の動きが目先不透明で日経平均も持ち合い圏で取り組みにくいため、この傾向はまだ続くのではないだろうか。ファンダメンタルで銘柄を選ぶよりチャートで銘柄を選ぶべきだろう。新興市場は為替に業績への影響を受けにくい内需系の企業が多い。今後極端な円安に振れない限り、新興市場への資金流入は期待できる。

為替以外にも新興市場が買われている理由がある。次世代型のビジネステーマに取り組み成果を上げてきている。そうした企業が増えてきている点も無視できない。

たとえば指紋認証ソフト分野の成長で今期黒字化が視野に入ったDDSは医療現場から動態顔認証ソフトの開発も要請があるという。指紋認証はPCやスマホなど端末に広がりを見せているし、動態顔認証は医療現場だけでなく公安など、今後裾野が広がりそうだ。

それ以外には人工知能フィンテック仮想通貨情報セキュリティー(電子認証含む)IoTo2oなど産業革命的な動きが始まっており、大きく化ける企業が隠れているだろう。

第二のソニー、セブンイレブン、TUTAYAや楽天のような企業が出てくるのだろう。話題性だけで業績にリンクしていない企業が急騰急落する現象も新興市場には過去目立ったけれども、今後は長い目で成長する企業を選ぶようにしたい。
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※本記事は、『山の中の超相場観』2017年2月18日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した、今期業績変化率が大きそうな個別銘柄についてもすぐご覧いただけます。

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山の中の超相場観』(2017年2月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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