バブルで上昇した分の大半は、これから下げることになる
今年は、株価を押し上げる政策的な材料が出尽くし、FRBが積極的な引き締めへ向かうことを明確にしています。
バブルで上昇した分の大部分は、これから下げることになります。過去の値動きの経験則で言えば、急激な上げの修正は、戻り高値をつけた年か、その翌年中に、半年から1年の動きとして現れます。
リーマンショックでは、2007年10月の高値1万4,198ドルから、2009年3月の安値6,469ドルまで、7,729ドルの下げ幅を経過しています。
2年近い下げ期間となっていますが、その大部分の下げを経過したのは、2008年5月(高値1万3,136ドル)から11月(安値7,449ドル)の7か月程度の期間です。
リーマンショックと同等の下げ幅を経過するなら、下値の目安は1万8,887ドルになります。
下げ幅を拡大する、その時期は?
今年、または来年、この下げを経過するなら、下げ幅を拡大する時期は、今年7~10月、今年の年末から来年の2月頃までにかけて、来年の5~10月頃が考えられます。

1988年以降のNYダウ月足

2007~2009年のNYダウ月足
株価の暴落は、予定外の動きであってはいけません。金融市場に予定されていないパニックが起これば、それは、金融資本主義市場の崩壊につながります。
現在のNYダウの下げがバブル崩壊による下げ局面だという見方が正しければ、きっかけが何であれ、前述した時期(予定された動きなら、下げやすい、下げ幅が拡大しやすい時期にあらわれます)に、予定された下落が作り出されると考えられます。
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※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2018年7月8日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(NY金の展望、日経平均の今後のシナリオ)もすぐ読めます。
『『少額投資家のための売買戦略』』(2018年7月8日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。