コロプラの利益は2倍に!?
ドラクエウォークはスクエア・エニックス<9684>とコロプラのコラボ商品です。仮に両者均等に分配されるとすると、それぞれ110億円の収益増となるはずです。
これがどの程度のインパクトを与えるのでしょうか。それぞれの会社の業績数値を見てみます。
業績規模がコロプラの方が小さく、影響が大きそうです。これが、ドラクエウォークのヒットがコロプラの株価を大きく押し上げる要因になっています。リリース後のスクエア・エニックスの株価上昇率が約2割なのに対し、コロプラは2倍に上昇しています。

スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> 日足(SBI証券提供)

コロプラ<3668> 日足(SBI証券提供)
仮に売上の50%が利益になるとしても、コロプラの利益は昨年度の約2倍に膨れ上がります。そう考えると、株価が2倍になることは決しておかしなことではありません。
かつて飛ぶ鳥を落とす勢いも、ついに利益はゼロに…
ここで改めて、コロプラがどんな会社なのか見て見ましょう。
もともとは、創業者で現在も社長を務める馬場功淳氏が個人で開発した携帯電話位置情報ゲーム「コロニーな生活」が会社の起源で、ゲームの名前が会社名の由来にもなっています。実はドラクエウォークのような位置情報ゲームとは縁の深い会社なのです。
2008年に会社化すると「黒猫のウィズ」「白猫プロジェクト」などのヒット作を連発し、スマホゲーム界では欠かせない存在になりました。2012年に東証マザーズ、2014年に東証一部に上場しています。
しかし、ここ最近の業績は奮いません。業績は2015~2016年頃をピークに、あれよあれよという間に急降下しています。
直近の業績はついに利益がゼロになるなど、目も当てられない状況となっています。