小泉進次郎新環境大臣は意味不明な発言?
中間貯蔵施設が“事実上の最終処分場”になるのではないかという懸念に、具体的な対応が求められているなかで、小泉進次郎環境大臣は「約束は守るためにあるもの、しっかり形にするために全力を尽くしたい…」と述べるにとどまりました。
汚染土処理に対して具体的に思っていることはとの記者団の質問に対し
「私の中で30年後を考えた時に、30年後の自分は何歳かなと発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、そこの節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います…」
と、まったく真正面から答えない意味不明な回答をしています。これを橋下徹前大阪市長は「ポエム」と称したのです。
「竹下型」を極める小泉進次郎氏
松井一郎大阪市長は、科学的根拠で安全性が担保できれば大阪湾に処理水を流しても良いと述べていますが、輸送コスト等を考えると現実的かどうかという意見もあり、政治家特有のパフォーマンスであることは明白ですが、小泉大臣の発言に苦言を呈しているようでもあります。大阪湾の漁業関係者は、福島県漁業組合同様、松井市長の発言に対し、即座に反対の意を表明しています。
小泉進次郎氏は、今回、環境大臣兼内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)となりました。
いままでは、言い放しで責任が及ばない発言に終始していてもかまいせんでしたが、これからは大臣としての行動が問われ、成果が求められます。
テレビでもおなじみの山口真由氏は小泉進次郎大臣発言に対して、「あれは政治家の答弁のひとつの型で、竹下型と言われるものなんです」と指摘し、その上で
「宮沢総理に代表される宮沢型っていうのは、どんなことを聞かれてもまっすぐ答える。これは圧倒的な知識量を前提とするといわれ。竹下型というのは、どんなことを聞かれても誠実な面持ちをしてまったく違うことを答える。言語明瞭意味不明と言われたタイプで、これも立派な型なので、こちらをお極めになるおつもりなんだろうなという気がします…」
と、小泉進次郎大臣を評しています。
宮澤型でも竹下型でもかまいませんが、この福島原発汚染水(処理水)に関して、小泉進次郎環境大臣は「東京電力福島第一原発の処理済みの汚染水対策の所管は環境省でない…」と発言しています。
「海洋放出しかない」と発言した“原田見解”について記者に問われ、「福島の漁業関係者に(原田氏の発言の)お詫びをしに行ったら、のどぐろが獲れると聞いた。今度、環境省に来てくれると言うので、部屋で一緒に食べられないかと思います…」と答えたそうです。