注目はマザーズ。新興ブームか?再び東証1部大型か?岐路に
その海外投資家だが日本株に決して興味を失っていない。東証2部市場とマザーズ市場では最新発表の2月29日~3月4日の週、買い越している。東証2部市場では2週連続だ。
政府系ファンドマネー(SWF)が扱う銘柄は大型株なので原油価格の下落が影響して東証1部は売り越しが続いているけれども、新興市場や東証2部に関しては海外の機関ではなく個人投資家が日本株買いに動いているのではないだろうか。
ECB定例理事会が通過したのでこの傾向は今後も続くと見る。
マザーズ指数は年初からの長期調整が続く前、昨年12月の直近高値を超えて上昇が続いている。マザーズ市場が買われる理由は東証1部の見通しが不透明だからだろう。

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)
年初からの長期の下落で東証1部に嫌気しマザーズ市場に逃避してきた投資家も少なからず存在するのではないだろうか。したがって東証1部市場に明るい見通しが出てきたら再び東証1部に資金移動が起こる可能性もあり、これまで同様買われるかはわからない。
サイバーダイン<7779>がナスダック市場上場を目指していることが伝わり、上昇したけれども、いくつかスター銘柄が出てくるとパフォーマンスのよさから注目を浴び、資金流入は続くだろう。
昨日急騰した後、引けにかけて伸び悩み、長い上髭をつけた。この銘柄の売買金額の大きさからマザーズ人気の火付け役になる素質十分で、上髭を超えて上伸するか反落するか監視しておきたい。

サイバーダイン<7779> 日足(SBI証券提供)
新興2市場の売買金額比率はまだ「初動」
東証1部売買金額に対する新興2市場の売買金額比率がまだ10%に満たない状態なので、マザーズ市場が人気化する目安は、10%を超えて推移できるかどうか。ちなみに先週5日間は8.43%→7.60%→7.99%→8.04%→6.59%だった。
カイオムやガンホーが化け物株として急騰した2013年は20%を軽く超えており、連日我が目を疑った記憶が鮮明に残っている。まだまだだが、今年その可能性がないとは言えない。