大暴落で追い込まれるのは「借金をして株を買っている人」
もちろん、株価が高いからと言って「ただちに暴落する」とは誰にも言えない。
実体経済が停滞しており、株価が割高に評価されているのであれば、いずれは株価の下落が来るのは間違いないのだが、それは「いつ来るのか」「どれくらいの規模でくるのか」は誰にも分からないところである。
しかし、それは必ずやってくる。
実は、ソフトバンクを破産寸前にまで追い込むかもしれない最も大きな懸念がここにある。いつの時代にも「経済的ショック」によって追い込まれるのは、「借金をして株を買っている人間」である。
借金をして株を買うと株が下落して評価損が出た時、追証を求められることになる。追証が払えないと、損失覚悟で次々と株は売り払われる上に、足りない分を補填しなければならない。
借金をして株を買っている投資家は、株をじっと保有するということが許されない。そして、一番カネに困っている時にもっとカネが必要になる。さらに「安い時に仕込む」ということすらもできなくなるのである。
次の経済ショックでソフトバンクは死ぬ?
「ソフトバンクはいまや投資企業である」とよく言われている。
そのソフトバンクの有利子負債を見て欲しい。約17兆円である。
孫正義は「ソフトバンクグループが保有する株式だけで26兆円の価値を持つ」と言うのだが、そうであれば保有する株価が35%以上の下落を見ると、保有する株式以上の有利子負債を抱える会社になるということでもある。
株式市場全体が暴落すると、ソフトバンクグループは一気に資金にショートをきたす危うい経営に追い込まれているのが今の状況だ。
「次のリーマンショック級の経済ショックが起きたらソフトバンクは死ぬ」と言われているのはそういうことでもある。
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『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』(2019年10月27日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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