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【展望】日経平均は反落注意も、「1年3か月ぶり」資金流入の新興市場に熱視線

今週も続くか?新興市場への久方ぶりの資金流入に注目

リスクオフ的なことばかり書いて用心を喚起させているので買い方の投資意欲を盛り上がらせることも最後に書いておきたい。

東証1部は先週売り買い拮抗の方向感がないもみあいが続き売買金額も2兆1千億円台が2日、1兆7千億円が2日と、低調な商いだった。その分、新興市場に投資マネーが流入している。

東証1部売買金額に対して新興市場売買金額の比率(当塾オリジナル算定。当塾呼称、ST比率)が先週から2桁に乗り、金曜まで4営業日続いた。これは一昨年2014年12月22日から2015年1月5日までの7営業日連続以来の出来事。新興市場への久方ぶりの資金流入現象だ。

東証1部の不安定な動きを嫌い、安定して上昇傾向の新興市場に資金が流入している。

2014年末から2015年にかけての前回の新興市場盛り上がり期間はその後、東証1部市場が盛り返し、7営業日連続以降はこの1年3か月で最長、2日連続しかない。アベノミクス相場でにぎわった2012年秋から2013年5月までは1か月、2桁が続いた月もあった。来週以降も新興市場人気が続くか。流出入を表すこのデータに注目している。

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)

もっとも、新興市場が盛り上がりかけているところに水を差すような言い方になるが、すべてはNY株式市場の調整の仕方次第だ。

2月のような暴落が再び起これば全てが押し流される。NYダウの1日の調整が200ドル未満程度の緩やかな調整なら東証1部から新興市場への流入は続くと見る。またドル円の動きにも注意したい。

ドル安円高が進行するなら内需系が多い新興市場は盛り上がりやすい。2つの動向に気を付けながら取り組むのがいいだろう。

地合い判断

上昇トレンド確率45%~55%、方向性が見えない

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