「外資の日本株買い転換はいつ?」相場よもやま話
先週木曜日(3/25)に最新の投資主体別売買動向(3月第3週分)が東証から発表されました。
先々週(3月第2週分)は1兆1935億円の大規模な売り越しが明らかになり、3月FOMCで米国市場と東京株式市場が上昇下落の明暗を分けたこともあり、外資の日本株への強烈な売りポジションをあらためて確認したわけですが、最新発表分でも4509億円の売り越し。相変わらず日本株に対して弱気のポジションが続いています。
東証1部の6割~7割を外資が売買しているわけですから、順張りの外資の買いが戻ってこないことには、なかなか明快な上昇トレンド復帰が期待しづらい状況です。
3月第2週(3月7日~3月11日)
海外投資家:1兆1935億429万円の売り越し
信託銀行:720億6292万円の買い越し
3月第3週(3月14日~3月18日)
海外投資家:4509億9087万円の売り越し
個人投資家:1825億5489万円の買い越し
ドイツDAX指数の動きを見ると、日経平均同様2月安値からの戻りは新興国の底入れ反騰と比べると小さいままです。米英は同盟国であり金融立国ですから株価の持ち直し加減もいいのですが、その他先進国全般は新興工業国ほどではありません。米国FRBは3月FOMCで利上げペースを年4回から2回に減らすとしましたが、やはりそのへんが先進国株価のブレーキになっているようです。
ECBも日銀もマイナス金利を導入していますが、株式市場への資金流入は先週の東証1部売買金額を見る限り低調です。
こういう煮詰まった状況で反面教師のように盛り上がりやすいのが新興市場ですが、そろそろマザーズ指数も過熱圏入りが心配です。原油価格の持ち直しとともに原油大国のSWF(政府系投資ファンドマネー)に期待したいところですが、外資の買い転換はいつ頃になるでしょうか。現在、昨年12月第3週から3か月半、14週の長期連続売り越し中です。
『山の中の超相場観』(2016年3月26日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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