日本の実際の感染者数
さらにヨーヤン・グーのサイトでは、死亡者数だけではなく、実際の感染者数の予測も公開している。
ヨーヤン・グーによると、どの国でもPCR検査の検査件数は十分ではないので、多くの無症状や軽症の感染者が発見できていない状況だと見ている。そのため、実際の感染者数は多くの国々で公式に発表されているものよりも5倍から10倍、またはそれよりもはるかに多いはずだと予測している。
ヨーヤン・グーは日本についても実際の「感染者数」の予測値を、最小予測値、中間予測値、最大予測値の3つを公表している。それらは現在の感染者数よりもはるかに多い。
最小予測値
・7月9日時点の感染者数:2万147人
・11月1日時点の実際の感染者数:8万6,238人(全人口の0.1%)
中間予測値
・7月9日時点の感染者数:2万147人
・11月1日時点の実際の感染者数:53万3,232人(全人口の0.4%)
最大予測値
・7月9日時点の感染者数:2万147人
・11月1日時点の実際の感染者数:158万4,027人(全人口の1.2%)
これは目を疑いたくなる愕然とした予測値だ。
最小予測値でも、現在の公式発表された感染者数の4倍だ。最大予測値にいたっては、実に79倍になっている。いくらなんでもこれはないだろうと思うかもしれないが、ヨーヤン・グーのモデルは「米疾病対策センター(CDC)」の公式予測モデルにも採用されている。
ということでは、十分な根拠があると見てよいのではないかと思う。
要するに、現在表面化している感染者数は氷山の一角にすぎず、実際の感染者数ははるかに多いので、PCR検査の件数が増えれば増えるほど、毎日どんどん増加するということだ。
東京の感染者数は今後さらに増える
7月9日、東京都では224人、全国では340人の新規感染者が確認された。東京都の毎日の感染者数では過去最大となった。
主要メディアをはじめ我々はこの数字を見て驚いたかもしれないが、もしヨーヤン・グーの予測値が正しいとすると、この程度の感染者数の増加は序の口なのかもしれない。
近い将来、東京都では、1日に200人どころか、500人や1,000人といった感染者数の増加さえあってもおかしくない状況かもしれないのだ。