外国人売り減少も、信託銀行が売り転換
投資主体別売買動向で先週木曜発表の海外投資家は3月28日~4月1日の週も売り越していたことがわかったけれども、金額的には109億円と減少した。3月7日~11日の1兆円を超える売り越しからだいぶ減った。16週連続の売り越しだから、買戻しもそろそろ近いのだろうか。
ただし先々週まで18週連続の買い越しを続けた信託銀行が先週発表では売り越していることが判明。長期的なポジション交代か。ただし、高値を買い進める以前の買いポジションに外資が戻さなければ日経平均の上昇エネルギーに寄与するとも思えない。買い支えてきた信託銀行が売り転換したのは気をつけたい。
マザーズ市場に高値追いの資金流入
明るい話題も取り上げたい。マザーズ市場は海外投資家は直近の3月28日~4月1日の週、買い越していたことが判明。しかも信託銀行も買い越している。マザーズ指数は先々週、週足で上髭をつけ長期ボックス圏高値の可能性も浮上していたが先週、その上髭高値を超えて上昇した。投資マネーも流入している。背景に海外投資家と信託銀行のリスクマネーが流入している。わかりやすい動きのマザーズ市場に高値追いの資金が入り続けている。

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)
投資戦略
今週の取り組みは、買いは、トレンドが出ているマザーズなど新興市場、あるいは東証1部でも新興市場系の銘柄を狙うこと。その一方で、東証1部大型株、特に外需銘柄、あるいはメガバンクなどは、なるべく戻りを狙っての空売り。2つを使い分けたらいいだろう。
空売りはどんどん下げてからの突っ込み売りは、リバウンド踏み上げの危険があるので、気を付けること。戻りが重くなったところというのは上昇トレンドで押し目位置から買うことと同じ。逆に突っ込んだところを売るのは、上昇トレンドで買われすぎている高値圏から買うことと同じ。エントリーするには適したポイントがあるので、そのへん気を付けて出動するようにしたい。
地合い判断
どちらかというと上昇より下降トレンドが明確だ。