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【展望】日経平均はPER14倍割れからの反発局面、海外市場も強くじわり買い有利か

NYダウは長期下降トレンド入りを回避か

海外市場を見てみよう。NY市場は先週、長期下降トレンドに陥りそうなサイクルを断ち切ったと見ている。NYダウやナスダックの週足チャートからそう判断する。今週も続伸の動きなら長期上昇トレンドを復活させる可能性が高い。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

リスク許容度に影響を与える原油先物価格が長期底入れを明確にしつつあることも好影響だろう。ドイツ市場においても今週の動きがカギを握るところまで来ている。長期下降トレンドの戻り高値位置にまで戻っており、今週さらに続伸すると下降トレンドからブレイク上伸に向かう。

インドを代表するセンセックス指数は先週明確にブレイク上伸、中国で外資が売買できる香港ハンセン指数は底入れしたように見え、こちらもドイツと同じ今週の動きがカギを握る。前回の安値より今回調整の安値が高い位置にあり、そこからの反騰だから底入れする確率が高いだろう。

中国の株価指数が上昇すればアジア圏の株式市場のムードを明るくさせる。

原油底入れも支援材料にリスクオン復活?

以上の条件もあわせて考えると現在、重い動きの続く日経平均だが、目先、それほど悲観する必要もなさそう。

そもそもテクニカル的に割安感がある日経225PER14倍割れ状態から過去、買い戻されてきた中、海外市場でも原油先物価格の底入れとともに、リスク市場が復活し始めている。

好業績でありながら割安感がある銘柄やセクターには資金が向かうだろう。先週、建設セクターに見直し買いが断続的に入った。人手不足と言われるくらい好業績で受注残のある同セクターはテクニカル的に売られ過ぎると買戻しがしっかり入るわけで、同様に現在好調な業種や企業をターゲットに絞りたい。

外資マネー流入、円安定着がカギに

市場的には今後、新興市場から東証1部に人気が移行するだろう。外資マネーが流入するかがポイントでドル高円安方向が定着すれば東京市場にも外資の買いが復活すると見る。

6月利上げの可能性から現在ドル高円安方向だが、株式市場と外為市場のバランスがうまく取れている。今、人気銘柄を買うのではなく、これから人気銘柄を買えるかどうか。それが今年後半戦の命運を分けそうだ。

地合い判断

日経平均地合い判定

上昇トレンド確率45%~55% 方向性が見えない(下押し圧力がある)

マザーズ地合い判定

どちらかというと上昇より下降トレンドが明確

JQ 地合い判定

上昇トレンド確率55%~60% 方向性がわかりにくいが、どちらかというと買い有利

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