先行指標はまずまず好調な数字が並ぶ
それでは、先行指標の数字を見ていきましょう。前回より弱めの数字が並んではいるものの、トータルで見れば引き続き比較的好調な数字が並んでいます。

先行指標の結果(数値はいずれも速報値)と雇用統計の事前予想値
前回はADP雇用報告の強すぎる数字を元にして、期待感先行でハードルも上がってしまいましたから、今回の「ほどほど」ぐらいの数字でちょうど良いのではないかと思います。
特に製造業部門での堅調な雇用指数というのは心強い限りです。一般に製造業はその他サービス業と比べて賃金が高いとされていますので、ポイントとなる平均時給(賃金上昇率)についても期待が持てそうです。
また、事前予想値に目を向けると、非農業部門雇用者数が+17.8万人と前回からの反動もあるのか少し強めの数字。平均時給は前月比+0.3%・前年比+2.6%と製造業の良好な雇用指数が反映されており、これらをしっかり上回ってくるようであれば、今の相場の流れというのは継続する可能性が高そうです。