まもなく始まるFRB「インフレ放置政策」
すでに繰り返しお伝えしておりますように、パウエルFRB議長は、近いうちに(この秋あたりからか、あるいは来年からか)、FRBの「政策金利の引き上げ」を打ち止めるか、今の緩やかな政策金利の引き上げをもっともっと緩やかにしてゆく方針だろうと、予測されています。
これは「インフレ容認(放置?)政策」です。
かねてからお伝えしておりますように、「インフレ容認政策」とは、(ウィリアムNY連銀総裁が唱えている「物価水準目標」政策もそうですが)、「このまま景気がどんどん良くなって賃金が上昇してインフレも2%を大きく上回るような好景気が続いても、短期の金利である『政策金利の引き上げ』を停止するか一時中断して、好景気とインフレをほったらかしておこう。あえて引き締めをしないでおこう」という政策です。
放っておくと長期金利は上がる。そこで打つ手は?
こういった「インフレ容認(放置)政策」は、そのまんまですと、「長期金利の上昇圧力」になります。
そこで、この「長期金利の上昇」をも抑え込むために、パウエルFRBは、前もって今年の夏の終わりには(ジャクソンホールで?)、バランスシートの縮小計画を「棚上げ」「放棄」することを公式発表するのではないでしょうか。
こうなれば、内外の株式市場は大喜びすることでしょう。
というわけで、今年の8月24日のジャクソンホールは「とっても良い意味」で要注意です。
当然、「ドル安低金利・株高」を好むトランプ大統領と示し合わせたとは思いますが、パウエルFRBは、8月24日のジャクソンホールあたりで、いよいよ実質的な「ドル安低金利・株高」政策へと大転換する可能性は大です。