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日産を国有化?融資に謎の政府保証1300億円、まさかの菅案件か=今市太郎

借金を返せなければ日産は国有化?

確かに菅氏は、日産がグローバル本社を置く横浜市西区が「衆議院神奈川2区」という地盤にあるわけですから、まったく関係ないわけではないでしょう。

しかし、そんなことだけでわざわざ謝罪や報告に来るのかよ?という基本的な疑問は高まる一方です。

いずれにしても、日産自動車に関しては、菅官房長官の関与度は著しく高く、まずご自身が説明責任を負うべき問題であると思われます。

債務の返済が行われない場合、日産自動車は国有化されるのでしょうか?

日本航空のケースでは、結局470億円を国民が負担する羽目に

この政府保証による融資といいますと、真っ先に思い出されるのが日本航空への2009年の経営再建のための融資でしょう。

日本航空では、日産と同じように政投銀は約670億円を政府保証つきで融資しましたが、結局、翌年に日本航空は経営破綻することとなり、見事に470億円は国民が負担したという悲しい結末を迎えています。余談ですが、最近の人気ドラマ『半沢直樹』では、民間の銀行が帝国航空の債権放棄をする・しないで話題になっていました。

スクープがなければ国民に説明ナシ?

コロナ禍で多くの企業の経営が極めて厳しくなっている状況ですから、政投銀の企業融資は今年7月末現在で1兆8,000億円にも上っており、緊急融資自体は決しておかしなことではありません。

しかし、1,300億円もの政府保証がついているのは異例中の異例。

しかも、5月にはこの融資が決まっていたわけですから、新聞報道のすっぱ抜きがでなければ、国民には何も知らせずにスルーするつもりだったのではないか?と大きな疑問を感じる次第です。

上述の日本航空の場合、いったん上場を廃止する形で社会的責任をとっています。

日産自動車でも融資の回収ができなくなった場合、同様の取り扱いをすることになるのか。非常に気になるところです。

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