<住友金属鉱山>
2つ目は、住友金属鉱山です。

住友金属鉱山 <5713> 日足(SBI証券提供)
この住友金属鉱山も三菱マテリアルと同じように、精錬も行っているのですが特徴的なのは日本にいながらにして探掘の方にどんどん乗り出しているということです。
というのも元々日本で金の鉱山を掘っていたり、創業が1590年という歴史のある会社で、この探掘というところに関しては強みを持っています。
このように資源精錬材料のコアビジネスにより、世界各地で資源開発、非鉄金属精錬、それから電子材料、機能性材料の製造販売なんかを行っています。
先程の三菱マテリアルはどちらかと言うと国内での売り上げが、6割程度という形だったのですが、この住友金属鉱山は海外でがんばっている会社ということができます。
規模として非鉄資源のメジャーには敵わないですが、小さいながらに特徴的な形で強みを出そうという風な形でやっています。
業績もこちらも決して増え続けているというものではないのですが、利益率としては三菱マテリアルよりも高く、資源採掘に乗り出しているというところに恩恵を受けられています。
さらに探掘の方はリスクもありますが、利益が取りやすいということで、銅の価格上昇に対する期待というのは強い会社ではないとかと思います。
それが株価にも出ていまして、6ヶ月のチャートで見ると、やはり3,000円そこそこというところから6,000円近くにまで上がってきました。10年で見ても、この10年で一番高い水準というところにまで来ています。
銅の価格上昇にベットするなら、ここを買っていけば良いのかなというところではあります。
ただしもちろん駄目だった時は当然それにしたがって下がるので、そういった状況も想定しなければならないということは頭に置いておいてください。
<三菱商事>
3つ目が三菱商事です。

三菱商事<8058> 日足 SBI証券提供
三菱商事に限らず、商社に関しては銅鉱山に出資していたりします。
商社自体が自ら掘るというわけではなく、先程鉱山をみんなでシェアして共同保有して、その配当を受けるという説明をしました。商社はそういったビジネスモデルをやっていまして、三菱商事もその例外ではありません。
商社の中では伊藤忠商事だけがどちらかというと生活用品とかそっちの方でがんばっていて、他の商社は逆に言えば三菱商事、三井物産、それから住友商事、さらには丸紅、この辺りはやはり資源に偏るところが大きいです。
三菱商事もその一角で、一番強い会社という風にに言われています。
もちろん資源だけではなく、様々な事業を取り扱っているのですが、銅の価格が上昇するなら全力で受けるという訳ではないのですが、一部で受けられる可能性が高い会社ということになります。
この会社の特徴としてはバリューということです。
利回りが4.42%もありましてPERは22倍というところで、今はコロナで落ち込んでいるところなんですが、例えば2019年3月期の1株当たり利益が400円出た後というところぐらいまで戻ると、今の株価が3,035円ですから、今PERとして10倍を下回る8倍ぐらいのところになります。
割安でしかも配当が高いということになると大きな上昇はないにしろ、安定性を求めるなら悪くない投資だということができます。
当然、資源確保の情報で株価上昇しているということもあるのですけれども、持っていて悪い銘柄ではないという風に思います。