【そもそも、節税と脱税の違いとは何なのか?】
俣野:次へいきましょう。読者からの質問です。「節税と脱税の違いとは何でしょうか?」
白井:もともと税金を払う側の言い分と、税金を徴収する側の言い分は、絶対に平行線で一致することがありません。結局、節税と脱税の違いとは、その人の受け取り方の問題です。
事例として「漫才師」という職業で考えてみましょう。漫才師は、売れるまではほぼ給料がありません。売れていない人はアルバイトなどを掛け持ちしながら夢を追っているのが一般的です。仮にその人の漫才での年収が3万円だとします。それに加えて、コンビニで月10万円くらいのアルバイトをしているとしましょう。その状況で、国税の職員から「職業は何ですか?」と聞かれれば、当然、本人は「漫才師です」と答えますよね?
漫才師というのは個人事業主ですから、たとえ年収が3万円であっても申告が必要になります。確かにその金額は、税務署の職員からすれば「漫才は副業ですよね?」と言いたくなる額かもしれません。しかし真剣に頑張っている本人にしてみれば、「自分の職業は漫才師」に違いないのです。
このように、職業1つを取ってみても考え方には違いがあります。むしろ、両者の意見が同じになることのほうが稀なのです。節税と脱税についても事情は同じです。極端なことを言えば、税務署から「脱税」だと言われればそれは脱税であり、言われなければ「節税」だと言えるのではないでしょうか。
私も時々、頼まれて講演会などを行うことがあるのですが、「税金関係の業務を行う会社を経営している」と言うと、たいがいサラリーマンの方から「これは経費として認められますか?」といった質問を受けます。
もともと、他人に聞く経費というものは世の中に存在しません。経費というのは、自分が決めるものです。年収3万円の売れない漫才師が「蝶ネクタイは経費だ」と言えば、それが経費になります。蝶ネクタイは、サラリーマンだったら「本当に仕事に使うものなの?」と言われてもおかしくはないでしょう。結局、それを経費だと思うかどうかというのは本人次第なのです――
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3. あなたにはこの変化を受けとめる覚悟があるか?
本日のワンポイントアドバイス
今週の宿題
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2017年8月3日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。8月中に配信予定の続編はもちろん、本記事で割愛した全文もすぐ読めます。
次回予告
次回は「税金」特集の第2弾をお送りします!
税制度の相次ぐ変化。当事者である国税でさえ混乱し、右往左往する現場の人々。動き出す残業規制。目まぐるしく変わる社会の中で、翻弄されずに生きるためにはどうすればいいのでしょうか?
・副業に必要な3つの視点
・「副業すれば節税になる」は本当か?
・「国税に気に入られる方法はありますか?」
・面倒な手間なく節税できる方法ってあるの?
プロの税理士集団を率いる白井社長から、来週もたっぷりお伺いします!次回の特集も、どうぞお楽しみに!
※2017年8月の配信予定
第1週:(Vol.62)税金対策1
第2週:(Vol.63)税金対策2
第3週:(Vol.64)税金対策3
第4週:(Vol.65)副業マネタイズ1
第5週:(Vol.66)副業マネタイズ2
【Vol.62】「働く人の税金対策」(上)(8/3) 目次
~サラリーマンが節税できる道はあるのか?~
〔1〕イントロ:
「税金を払わない生活」とはバラ色なのか?
〔2〕本文:
「働く人の税金対策」(上)
~サラリーマンが節税できる道はあるのか?~
1. 副業を取り巻く環境の変化
◎「副業禁止に抵触するとクビになる」というのは単なる思い込みか?
◎サラリーマンが副業で稼ぐために必要なこととは
2. 先に押さえておきたい税金に関する2つのポイント
◎税理士って「税金を安くしてくれる人」じゃないの?
◎そもそも、節税と脱税の違いとは何なのか?
3. あなたにはこの変化を受けとめる覚悟があるか?
★本日のワンポイントアドバイス☆★
☆今週の宿題★☆
「他人にはできない仕事とは何なのか?」を考えてみよう
〔3〕次回予告(予定):
「働く人の税金対策」(中)
~サラリーマンが節税できる道はあるのか?~
〔4〕今週のQ&Aコーナー:
「プレオープン前の仮想通貨を購入すれば儲かります」って本当?
〔5〕ニュースのビジネス的着眼点:
「こんな美味しい商売、なかなかやめられませんよ」?!
〔6〕編集後記:
当メルマガが、主要4カテゴリーのすべてで上位にランクイン!
〔7〕今後の特集スケジュール:
2017年8月予定
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『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』(2017年8月3日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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