「ワクチンマインド」を考える
新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、不安を煽ったり、副反応ばかりを強調したり、その有効性について誤った情報を伝えたりしている一部メディアの報道に批判が殺到し、削除や修正に追われるケースが相次いでいます。
PCR検査拡充の是非を論じるときもそうですが、政府擁護の論客は、ことさらに政府政策と違うことを言う人達や、政府政策を批判する人たちを“口撃”してきました。
PCR検査拡充に消極的な政府に対してPCR検査を推進する議論に対しては、偽陽性や検査体制が不十分を理由に、PCR検査拡充に反対してきました。
ワクチンが政権浮沈の鍵とされている中で、副反応を大きく取り上げてワクチン接種を拒む報道には、執拗に噛み付いてきます。
ワクチンに限らず、マイナンバーカード発行姿勢に対しても、同じようなことが見られました。
どうも議論が、国民の方を向いていないような気がします。
どのようなワクチンにも副反応があります。コロナワクチンの場合、多くは「接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛」などの症状があるようです。ごくまれに接種直後に重いアレルギー反応を示す「アナフィラキシー 」も起きているようですが、適切な治療を受け、回復していて、死亡例は確認されてはいません。副反応を調べるために、まずは医療関係者にワクチンを接種して様子を見ている状況です。
ただ現場の医療関係者の方々の意見を聞いていると、ワクチン接種に対しては様々な思いがあるようです。概ねドクターは、積極的にワクチン接種をすると答えているようですが、看護師や介護の方は複雑なようです。
医療関係者に最初に接種して様子を見ると言われても、実験材料にされては困るというのです。もし副反応がきつく出たら、担当している患者さんに迷惑をかけるというのです。
ワクチン接種は任意のようで、ある精神科の施設では、ワクチン接種希望者は、2割ほどだとのことです。理由は副反応が出たら患者さんを守れないというのです。
精神科ということもあり、患者さんはデイサービスを必要とする、常に看護師や介護の人の手を必要とする人たちなので、自分が倒れたら誰もその人の面倒はみられないという使命感から出た言葉のようです。
ワクチン接種ではないですが、PCR検査においても、もし陽性と出たら店を閉めなければならないないから、PCR検査は受けないという個人店主の方を、思い出しました。
さらに、多くの病院施設には、マイナス70度以上の冷凍庫はないとのことです。
重要なのはワクチンよりも特効薬
政府はワクチン接種を、感染対策の「切り札」と位置付けていますが、果たしてそうでしょうか。
ワクチン接種で、新型コロナウイルスに感染しないというわけではありません。経済財政会議からの指摘もありましたが、コロナ対策が、ワクチン接種の一本足打法でよいのかという指摘があります。
東京五輪・パラリンピック開催を1年延期を決めた安倍総理(当時)は、ワクチン接種ができるから延期を決めたと言っていました。東京五輪・パラリンピック開催の前提は、ワクチン接種が日本全国に広がっていることだったはずなのですがね。
そう言えば、復興五輪もコンパクト五輪も、どこへ行ったのでしょうね。
新型コロナウイルスの特効薬として、抗インフルエンザウイルス剤のアビガン、エボラ出血熱の治療薬のレムデシビルが話題になりましたが、密かに注目されているのが、北里大学の大村智特別名誉教授が開発したイベルメクチンです。人だけでなく、牛・豚・犬など動物にも欠かせない駆虫薬です。
しかし、特効薬としては、何故かどれも承認するには時間がかかり過ぎています。イベルメクチンは、その効果判定すら、まだまだこれからというところのようですが、国産の薬であることは間違いありません。
アビガンも国産の薬ので、承認されれば普及は早いと思うのですが、なぜ、海外ものばかりがもてはやされるのでしょうか。
これにも何か裏があるのでしょうかね。
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『らぽーる・マガジン』(2021年3月1日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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