日経平均株価強し、その要因は海外勢の買い
先週末(10月1日時点)の日経平均株価終値は24142.50円、これは今年1月のバブル崩壊後の高値24124円に4円まで迫るものでした。
日中高値で言えば、一時24286.10円をつけましたので、1月に付けた取引時間中の年初来高値24129円を上回ったことになり、1991年11月14日以来の日中高値を付けました。
需給で見れば、海外勢の買いが入ったことが上昇要因と言えます。
海外勢は年初から日経平均が直近安値を付けた9月7日の第1週までに、先物を含めて日本株を約8兆5000億円売り越していました。これが直近では、28日に発表された3週は1兆4703億円の買い越しとなっていて、買越額は、2014年11月1週以来の高水準の結果となりました。
国内法人の上期末に向けた決算対策売りも、中旬までに一巡したことも上昇要因と考えられそうです。
信用買い残が減って売り残が増えていることからも、上昇はうなずけるところはあります。
ここまで勢いよく上昇してくると警戒感も出てきて、短期的な行き過ぎ感は否めないとか、過熱気味という声も、ささやかれてきているようです。
ドル/円は113.60~113.70円台まで円が売られています。
専門家の間でも「なぜ」という感じで、こんなに大きく円安に振れる要因を、十分につかめていないようです。
考えられる要因として、FRB利上げ後のトランプ大統領による「利上げ不愉快」発言によるドル高にブレーキがかかったことが挙げられます。
日本企業が中間決済で、ドル買い需要が高まっていたとの観測もあります。
ただドル/円での円安傾向は、ここから大きく加速しないのではという見方があります。
その理由としてFX会社によれば、「ミセスワタナベ」のポジション取りで、ドル/円での買い比率が低下していて、今の相場を冷静に見ている印象があるというのです。
またこれ以上に円安が進むと、日米通商交渉の最中ですから、トランプ大統領の円安牽制発言が出てくるのではとの懸念も出始めています。
ドル/円114円超は、頭が打たれる危険性をはらんでいるというのが、市場関係者の見方のようです。
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『らぽーる・マガジン』(2018年10月1日号)より一部抜粋
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