【新職業その4】ドローン操縦士
近年、プロのドローン(小型無人飛行機)操縦士として活躍する人も出てきました。
高額なケースでは空撮1本で報酬が50万円、場合によっては100万円に達する場合もあるそうです。年収ベースで、1000万円~数千万円を稼ぐドローン操縦士もいます。
これは実際にドローンを操縦したことのある人なら、なんとなくイメージが湧くかと思います。ちょっと練習したぐらいでは、なかなか思い通りに飛ばせません。ドローンを思い通りに飛ばせるだけでも、とても市場価値があるのです。
農林水産省では、2016年6月から、「農薬を散布する小型無人飛行機(ドローン)操作の認定制度(公的資格)」の運用を開始しています。
以下の写真はドローンを使って農薬を散布している様子です。

出典:農林水産省
ドローンのことを単なるおもちゃのように捉えている人は、見方を変えなければいけません。
<ドローンビジネスの市場規模(国内)>

出典:インプレス総合研究所
ドローンビジネスの市場規模は、2022年度には2,116億円に達すると予想されています。2017年度が533億円なので、あと5年で市場規模が約4倍になります。
今は需要の割に供給が足りていない状況なので、手に職を付けたい人には狙い目の仕事になると思います。
【新職業その5】VR作家
最後に紹介するのはVR作家という、まだ完全には確立されていない職業となります。しかしながら、近い将来において、「VR作家」という仕事ができるのではないかと期待されています。
VRとは、バーチャルリアリティの略です。ヘッドマウントディスプレイと呼ばれるゴーグル型の端末を頭からかぶって使い、コンピューターの中に作られた仮想的な世界をあたかもそこが現実であるかのように体験させる技術や概念のことです。
個人VR作家『KA0RU』は、360°VR作品「博士と万有引力のりんご」を制作しました。その映像がYouTubeで公開されているので紹介します。
<博士と万有引力のりんご>
<ストーリー(約9分間)>
ある日、博士は1つの美しいりんごを見つけました。博士はあの手この手でりんごを手に入れようとしますが、なかなか手に入りません。途方に暮れていた博士が最後に見つけた1つの真理とは!?
ニュートンが万有引力の法則を発見したエピソードになぞらえたファンタジーです。本作品はフルCGで作成されたVR絵本となっています。
このVR(仮想現実)と並んで、よく話題になるのが、AR(拡張現実)という概念です。ARとは「現実にデジタル情報を付与して、CG等で作った仮想現実を現実世界に反映する」ことです。
最もわかりやすい例が「ポケモンGO」となります。ポケモンGOはスマホで現実の世界を映すと、ポケモンが現れるという架空のデジタル情報を付加しています。
VR=現実世界とは切り離された仮想世界に入り込む
AR=現実世界が主体になって、そこに付加情報を加える
このVRとARの市場予想は次のようになっています。
<国内AR・VRコンテンツ/VR HMDの市場規模(~2021年度)>
- ARコンテンツ:59億円(2016年度)→ 355億円(2021年度)
- VRコンテンツ:27億円(2016年度)→ 710億円(2021年度)
- VR HMD:55億円(2016年度)→ 1,046億円(2021年度)
VRコンテンツの市場規模が今の20倍以上に増えるので、「VR作家」という職業が確立されることが予想されます。これらの市場もドローンビジネスと同様に急速に拡大していきます。