各社に共通する「サプライズ」とは何か?
ウィーン氏(ブラックストーン)、サクソバンク、みずほ総合研究所、ウィズダムツリー、大和住銀投信投資顧問の合計5社のびっくり予想を見てきました。
いかがでしたでしょうか? 1つぐらいは「これはもしかして当たるかも…」と感じた予想があったかと思います。
5社のびっくり予想の中で、比較的、多くの会社が言及していた予想は次の3つになります。
【1】
政府が反撃に出て、仮想通貨バブルが崩壊する。
(ウィーン氏、サクソバンク、みずほ総合研究所、大和住銀投信投資顧問)【2】
日本株も米国株もバブルの様相を強め、インフレ率が上昇する。
(ウィーン氏、みずほ総合研究所、ウィズダムツリー、大和住銀投信投資顧問)【3】
第4次産業革命が進展していく。さらにハイテク銘柄に注目が集まる
(ウィーン氏、ウィズダムツリー、大和住銀投信投資顧問)
全体的に仮想通貨も含めて、ハイテクノロジーに関連した予想が多くなっています。第4次産業革命が起きつつある現状を否定するのは、さすがに難しいということでしょう。去年の仮想通貨の急騰も、基本的にはこの第4次産業革命の流れを汲んでいると捉えるべきです。
IMFの2018年予想
なお、IMFの2018年の世界経済予想は次のようになっています。
<2018年の世界経済見通し(実質GDP成長率)>

出典:大和証券
世界全体のGDPは2018年は前年比で3.7%上昇すると予想しています。この成長率の水準は2017年とほぼ同程度です。つまり、長期的な投資で取り組んでいる人からすれば、びっくり予想などにはほとんど耳を貸す必要はないと言えます。
長期的には世界経済は右肩上がりで成長していきます。個別の投資対象に注目すると、ハイテク株、金融株、仮想通貨等が乱高下するかもしれません。しかし、全体的には緩やかに成長していく。
下記の表は全世界の実質GDPの推移です。27年前の1991年からの長期的な推移を見れば、世界経済はずっと成長しっぱなしであることがわかると思います。リーマン・ショック後の2009年以外は全てプラス成長です。
<全世界の実質GDP成長率(1991年~2020年)>
2018年から2020年までの実質GDP成長率は予想値となります。2020年まで毎年、3.7%程度の成長が見込まれています。
仮に、S&P500が突然の「フラッシュクラッシュ」によって25%暴落したとしても、何も恐れることはありません。世界経済という大きな枠組みで長期的に成長していくのなら、基本的には明るい気持ちで普段の生活を送るべきだと思います。
一時的な停滞があったとしても、世界経済の成長が続いてきたというのがこれまでの人類の歴史です。
『ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資~雪ダルマ式に資産が増える52の教え~』(2018年1月4日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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